新しいことに挑戦できないのは「怠惰」が原因ではない!?

新しいことに挑戦できないのは、「かくれ繊細さん」が原因かも。自分でも気づかない「HSP」気質を克服するには?_img0
写真:Shutterstock

転職、資格試験、習いごと、そして恋愛など。新しいことに挑みたいという意欲はあるもののなかなか腰が上がらず、結局何も変わらないまま時だけが過ぎてしまったという経験はありませんか?

そんな自分に腹を立て、焦燥感を募らせている人も多いと思いますが、そうなってしまうのはあなたが怠惰だからではなく、そもそもの性質が「HSP(Highly Sensitive Person)」だからかもしれません。
 

 


生まれつき感受性が強く、敏感な気質を持った人として知られている「HSP」ですが、敏感であるがゆえに内向的でコミュニケーション下手というイメージが強く、それもあって外向的でコミュニケーションが得意な人の多くは自分がHSPである可能性をつゆほども感じていないでしょう。

ところが実際は、HSPの中にも外向的でコミュニケーションが得意な人たちはいて、そのような性質は「HSS(High Sensation Seeking)型HSP」に分類され、「かくれ繊細さん」とも呼ばれています。

ちなみに、HSS型HSP専門の心理カウンセラーである時田ひさ子さんの著書『かくれ繊細さんの 「ぐるぐる思考」からの抜け出し方』によると、かくれ繊細さんには以下のような特徴がみられるそうです。

● 大胆な行動を取り、外向的なのに傷つきやすく繊細
● 人とうまくつきあえているようで、誰かの小さな発言でモヤモヤしている
● 自虐ネタで自ら笑いをとっていても、いじられすぎると深く傷つく
● おもしろいことや感動することが大好き
● 心が洗われるような体験を求める
● 興味の方向が、ばらけている
● ゼロから1を生むよりも、1を2にする(修正、改善する)ことが得意
● 誰かの悩みや苦労を改善することに、深い喜びを感じる
● 取り組み始めると集中力が高く、のめり込む
● すでにほかの人がやっていることに興味を持たず、人がしていないことをしたい
● 初めてのことや、慣れないことは用心深く準備する

かくれ繊細さんはこのように複雑な性質のせいで「ぐるぐる思考」に陥ってしまい、思いを実行に移せなかったり、過去を思い返してくよくよしたりを繰り返すそうなのですが、その「ぐるぐる思考」がどのように生じるのか知りたいとは思いませんか?

実はぐるぐる思考には「未来型」と「過去型」の2種類があり、本書ではそれぞれが生じるメカニズムや対処法が紹介されています。そこで今回は、かくれ繊細さんの挑戦心がそがれる原因になっている「未来型」について触れた個所を一部ご紹介したいと思います!
 

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