ネイビーの金ボタンワンピース/アレキサンダー・マックイーン 帽子/レイチェル・トレヴァー・モーガン クラッチ/アニヤ・ハインドマーチ パンプス/プラダ

また、未来の国王妃として出席がマストの英国軍関連の行事「国軍記念日」では、ミリタリーテイストで、ネイビーに金ボタンのワンピースを着用。当時のキャサリン妃の定番、ソフトコンシャスなシルエットでちゃんと女性らしさも感じられるデザインでした。
 

 

白のプリーツワンピース/テンパリー・ロンドン

キャサリン妃自身が大ファンでもある「ウィンブルドン選手権」を観戦された際には、選手のドレスコードカラーである白に、スコートを思わせるプリーツ使いのワンピースをお召しに。テニスを意識したスタイルです。
 

 

白のワンピース/リース 赤の帽子/ロック&コー ラフィアのクラッチ/アニヤ・ハインドマーチ 赤のパンプス/ホブス

ご結婚からわずか2ヶ月後にスタートした初のカナダへの海外ツアーでは、訪問国に合わせた外交ファッションに大注目と称賛が。その中のいくつかをご紹介しましょう。
「カナダ・デー(建国記念日)」の日、キャサリン妃は白のボディコンシャスなワンピース(こちらもリース)に、赤の帽子とパンプス。帽子のモチーフはカナダの国花、カエデをイメージしたもので、白と赤のカラーコーデもカナダ国旗から。
 

 

ブラウス/アリス バイ テンパリー デニム/ゴールドサイン ブーツ/R.Soles

同じくカナダ滞在中、西部文化が色濃く残るカルガリーの街では、カウボーイハットとウエスタンブーツスタイルにも挑戦。一方で合わせられたブラウスはカットワークにハート柄と、しっかり自分らしいデザインをチョイス。
ファッションで相手国へ敬意を表しつつ、キャサリン妃らしさも取り入れた、まさにコラボレーションといえるでしょう。
この場合もそうですが、あくまでもお洋服は他のシーンでも活用できるデザイン。小物遣いで印象を変えられているのが特徴で、その手腕はお見事です。


このようにご結婚からこれまでの8年間、とにかく人々を飽きさせないキャサリン妃ファッション。
だからこそ私もこれまで8年間も追い続けてこられたと言えるでしょうし、きっとキャサリン妃ご自身も飽きることなどないはず……。
なぜなら、その秘訣こそが「TPOを意識すること」だから。

例えば皆さんは、「なにを着ても良いよ」と言われて困ったことはないですか?
自由を与えられた途端、不安が襲い、むしろ迷う……というような。
実はルールや条件、規制があるからこそ、ファッションは楽しめるのです。
トレンドを気にせずとも、自分らしいファッションができるのです。

いつ(気候・天気)、どこへ(場所)、誰と、何をするか。

それだけ。
あとは自分の気分や好みをプラスする。
それこそがマイ・スタイル。
毎日が違う日、同じ1日というのはまったくないと思えば、ファッションも変わるはず。

キャサリン妃もきっと、こんな当たり前のことからファッションを考えられ、毎回ご自分をTPOに合わせて変えるかのごとく、楽しんでいらっしゃるよう。

トレンドに流されず、リアル。そして敵を作らない。
キャサリン妃のファッションがブレることはありません。
そんなキャサリン妃の、頭を使った、実は楽で好感度の高いファッションを、これから一緒に追っていきましょう。

ご存知、英国王室にはもうお1人、注目のプリンセスも(正確には公爵夫人)!
伝統の王室に常に新風を巻き起こすお役目、キャサリン妃とは対照的なメーガン妃のファッションもチェックしながら、皆さんにとって、自分らしく、賢く、そして心地良いスタイル発見の参考になれば、と願うばかりです。

これからどうぞよろしくお願い致します!
 

キャサリン妃のコーディネート一挙を見る>>

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)
 

 

前回記事「キャサリン妃の秋色ワンピーススタイル3選」はこちら>>

 
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