どんな世代の人にも寄り添う、ユニークで効果絶大なテクニックを提案し続けるヘア&メイクアップアーティスト、長井かおりさん。長井流のメイクメソッドを詰め込んだ、どこよりわかりやすい最強の指南書『世界一わかりやすいメイクの教科書』は、1月末に発売して以来話題に。今回は、その新刊の中でも大活躍している最強のツール、「手」を効果的に使う方法を紹介します。

 

長井かおり
ヘア&メイクアップアーティスト。

雑誌・広告・映像の第一線でモデルや女優のヘアメイクを手がけるほか、雑誌「VOCE」を始めとした女性誌でメイク連載を多数抱える。自主開催の「パーソナルメイクトレーニング」は、募集を開始すると即予約定員数に達することから、“日本一予約の取れない“メイクレッスンとして話題に。著書『必要なのはコスメではなくテクニック』『美しくなる判断がどんなときもできる』『テクニックさえ身につければ、「キレイ」はもっと引き出せる』が累計20万部を突破するベストセラーに。最新刊「世界一わかりやすいメイクの教科書」は発売後すぐ重版となり、大好評発売中!

 


手のどこをどう使うかで
効果の種類は無限

 

「スポンジ、ブラシといろいろなツールがありますが、それらと同じくらいよく使うのが実は、手。ひとくちに手といっても指先だけ、手のひらだけではなく指の側面や、どの指をどのように使うかによっても効果は異なるし、ぐっと押しあてるか、軽くすべらせるかでも結果は全然違ってきます。自分のカラダの一部だからいろんな微調整がしやすいし、指でのせることで体温も加わるからか、自然に溶け込むのが魅力。うまく使いこなせば、メリットだらけなんです」と語る長井さん。
さっそく、長井流「基本の手ワザ」を教えてもらいましょう。


手ワザ1
細かい部分を狙いうち
シャドウの側面塗り


涙袋などごく狭い幅に色をのせたいときに活躍するのが、小回りの利く薬指。
しかも、指の側面にだけアイシャドウをとって、ちょんちょんと置くようにすることで、必要な部分だけに塗れます!

クマ部分に色がのると目立つので、薬指の側面が目のキワにそうように指を横にするのが正解。


手ワザ2
チークをほどよくぼかせる
キツネ塗り


クリームチークを指で塗るときのテク。中指と薬指にチークをとったらキツネのポーズをつくり、親指とよくすり合わせてから塗ることでつきすぎを防ぎ、柔らかい発色が叶う。

両手を使わず片手でぼかせるので忙しい朝に◎。スポンジで塗るときに手の甲でなじませるのと同じ効果がある。


手ワザ3
ぐりぐりリップの仕上げに必須
4本の指でフチならし


リップをきっちり鮮やかに発色させたときの仕上げに。
唇全体にリップを押しあてながらぐりぐり塗ったら、指の側面を肌側のキワにそってすべらせ、リップの溜まりを拭って整える。

同じ指で全パートやってしまうと、色移りしてしまうので、別の指で行うのがポイント。

 
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