自分の気持ちを書き出して、向き合う


Sweet39さんは、今は旦那さんを支える気力もないということで、相当気持ちが冷めているように感じられました。お悩みは、そんな状況の中で“自分の気持ちをどう持っていけばいいか”ということでしたね。

これはもう、とことん自分の気持ちと向かい合うことです。「まだ夫に愛情はあるのか?」「これからの人生も一緒にいたいのか」、自分の気持ちに正直に向かい合ってください。もしも「もう愛情はない」「一緒にいたくない」と思う場合は、現実的なシミュレーションをしてみましょう。生活費、養育費など現実的にかかるお金を計算し、どうしたらやっていけるかを考えてみます。または「下の子が大学を卒業したら別れる」と仮定して、数年後までの道のりを計画してみる。それを考えること自体があなたの気持ちを明るくしてくれるかもしれませんし、その間に覚悟を決めたあなたの姿を見て、旦那さんの態度や生き方が変わるかもしれません。人の覚悟は未来を変える力がありますから。

悩みが生じたときに私がいつも使っているのが「7つの光の木」の図です。私の著書『アン ミカ流 ポジティブ脳の作り方』(宝島社)の巻末に図を載せているので、ご興味があったらぜひ見てほしいのですが、簡単に説明すると以下のようなものです。

<7つの光の木>
1……現状/その願望に対して現実はどのような状況か
2……目的/何のためにその願望を叶えたいか
3……理由・心当たり/なぜその願望は叶っていないと思うか。なぜ悩んでいるか
4……喜び/もしその願望が叶ったらどのような喜びがあるか
5……準備・智恵・味方/あなたの味方はだれか?何を準備すべきか?叶えるために必要な道具は何か?
6……ライバル・邪魔するもの・不安/あなたのライバルはだれか?願望を叶えるうえで邪魔をしているものは何か?
7……戦略・計画/願望を叶えるための計画・戦略はどんなものがあるか?


これを自分の気持ちに素直になって書き出すと、2・4・5・7の項目ではポジティブに励ましてくれるような声が浮かび上がってきます。反対に1・3・6の項目は冷静に自分を戒めてくれます。自分を客観視するのにとてもよい図なので、ぜひ活用していただけたらうれしいです。

Sweet39さんの悩みが1日も早く解決され、清々しい気持ちで日々を送れるようになることをお祈りしています。苦しいときですが、今こそがチャンスです。

 
取材・文/宮島麻衣

 

前回記事「キャリアを積む友人と比べて劣等感……アン ミカさんから届いたエール」はこちら>>

 
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