スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

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打ち合わせの合間に立ち寄った、六本木ミッドタウンのロンハーマン。何枚かのワンピースを試着して。ふと思いました。「羽織りもの」のほうが必要!と。この羽織りものが充実しているかで、夏のコーディネートの可能性は大きく変わります。羽織りものがあるから着られる、ほかのシルエット、素材、色があるから奥行きが生まれる――だからこそ、手に取ったのが、カーキのシャツジャケットでした。くったりと柔らかな素材なので、ジャケット、というよりはカーディガンに近い感覚。

 

朝5時起きで撮影に出かけ、21時まで仕事のスケジュールが詰まっていた昨日も、このジャケットを持参。外は真夏日ですが、ロケバスやスタジオの中は冷房が効いているので、肩から掛けたり、きちんと着たり――と何度も着脱を繰り返しましたが、全く肩が凝らない! しかも、さらっとした素材なので、素肌に直接触れても、ドライタッチで、快適に1日を過ごせました♡ さらに、もちろん秋や春も活躍しそう。

まだまだ暑いとはいえ、立秋。「セールで買う」のはこれで最後かな。今年のセールは、いつもと違うセールだったなあ(遠い目)。おしゃれを楽しみ、新しい服にワクワクする――この春のタイミングを失った私たち。やっと少しずつ外に出られるようになって、「おしゃれをしたい」熱が爆発したとき、既に春夏物はON SALEだった! 春夏のワードローブを、定価で買わず、すべてセール価格で揃えられるなんて、と少し(笑)買い物熱に火がついたのかもしれません……。

というわけで、このジャケットが最後。あとは、秋冬のワードローブは、このドラスティックに変わった日常、価値観、スタイルをゆっくり考えて決めようと思っています。コートは先日展示会で見た、サスティナブルエコムートンの1着だけで良いかな、ボトムスは持っているものを活用して、少しデザイン性のあるニットを新調しようかな、などと、妄想中。梅雨は長くい座り、夏は遅刻し。秋はどうなるのかな、気温や天候をこんなにも考える年もなかったから。自由に服を買い、自由に服を着ていたこれまでとは、おしゃれやワードローブの組み立て方も変わりましたね。限られた行動範囲で、新しいコモンセンスを、どんな秋服に映そうかな。ワクワクします!
 

大草 直子

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最高気温が35度であっても、絶対羽織りものは忘れません!
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このラフ感、本当に好き♡長い季節着られるものを、セールで買えたときの嬉しさたるや!

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