スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
28歳で長女を出産し、33歳で長男。38歳の誕生日当日に末っ子を産み、今年で子育ては、20年になります。そうか、母親を20年やっているのか。びっくり。なんと、月日の経つのは早いことか!
子供たちが小さかった頃は、私も細かな仕事がとても多く。フリーランスとは言え、自分でスケジュールをコントロールすることができなかったので、学校、園への送迎、(小学校低学年、幼稚園だからこそ)たくさんある学校行事で大忙しでした。何度もコラムでも書いていますが、記憶はありません。何度か引っ越ししたのですが、「あのタイミングにどこに住んでいたの?」という感じ。当時は「子育ては楽しみ」みたいな余裕はなく、仕事も休めないので風邪を引かせてはいけない、今日のお迎えに遅れないように、ランチも摂らず滞りなく仕事を終えなきゃ――こんな感じで、毎日が張り詰めていました。
もちろん、やんちゃで元気な(笑)子供たち。幼稚園から小学校へ上がり、1人で通学できるようになっても、(ありがたい)呼び出しや(イレギュラーな)面談などもたくさん。
目の前の洗濯物を畳む気力と時間がなく、3日間過ぎました、なんてことはザラでした。
そうして今年、長女は20歳になります。長男は先日15歳の誕生日を迎え、末っ子も10歳になります。ええええええ。は、早い。自分の成人式がこの間、と思っていたのに(笑)、あんなに小さかった日南子が20歳なんて。私も年を取るもんだ。
今や、日南子は小さなお母さん。小さな2人も「ひなちゃんのキーマカレーが食べたい」と言うほど料理上手。私と夫の良いバランサーにもなってくれ、ジェネレーションZの思考や嗜好、コモンセンスを私に教えてくれます。自分の将来へのビジョンが明確で、コツコツと真面目で、メンタルは「超」安定。日南子が一人暮らししたら、同じマンションに部屋を借りようかな(笑)と思うくらい頼っています。
中3の長男は、思春期、ティーンネイジャー特有のさまざまなザワつきはありますが、それでもほとんどのことは素直に聞く、まだまだ可愛いタイミングです。我が家は、(親が忙しいのもあり)中学生までは、遊びやスポーツ優先。勉強をエンジン全開でずっと頑張り続けることは(親が特に(笑))難しいので、良き時に、「大学受験に向けた高校1年生から3年生までの過ごし方」を話し合います。これは、良い大学に入ってほしい、ではなく、将来を真剣に考えて考えて考えてほしい、と思っているからです。その目標や夢は、変わっても良いから、自分なりにリサーチして結論を出しなさい、と言ってあります。中3までの時期には、そのための訓練がたくさん詰まっている!
そしてまだまだベイビーのような、10歳の末っ子。同じ誕生日ゆえ、私にそっくり。と夫は言いますが、私は夫に一番似ているのは彼女かな、と思っています。ダブルアイデンティティであること。両親ともに仕事で忙しく、特にお母さんは(新しい日常の新しい働き方以前は)ほとんど家にいないこと。個性的なお兄ちゃんとお姉ちゃんがいること。などなどの要素が、元々繊細な彼女のアイデンティティとキャラクターを作っている途中。子供1人1人、もちろん全く別の面白さや難しさがありますが、彼女の場合は格別。予想外のルートを描いて飛んでくるボールをキャッチしています。
なんでまた、こんなことを今日は書いているかというと。数日前、家族で長男の誕生日祝いのディナーに出かけ、3人の成長を改めて感じたから。そして、お盆を前に、綿々とつながる時間軸に思いを馳せたから、でしょうか。
いやあ、こうして思い返しても、そして今日からまた続く子育ても。長いなあ(笑)。そして楽しいなあ。
大草直子ディレクターの最新コーデ
▼右にスワイプしてください▼
Comment