現代人の脚やせには 「腸リンパ」へのアプローチが効く


最近では「腸内フローラ」や「腸活」「腸もみ」などの言葉をよく耳にするようになりました。健康とも深く関わっている「腸」。免疫力を上げることはもちろん、脚のむくみをとるためにも脚のリンパを効率よく流すためにも腸リンパへのアプローチが大切なのです。 

 

脚のつけ根にそけいリンパ節という大きなリンパ節があるのはご存知かと思いますが、腸にもリンパがあります。腸は小腸(十二指腸・空腸・回腸)と大腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸)があり、その腸の大部分を包む膜(腸間膜)にもリンパ管やリンパ節が張り巡らされています。前述した通り、現代人はむくみやすいので、そけいリンパ節へのアプローチだけではもはやむくみはとれません。つまりお腹全体、脚のつけ根から肋骨までをしっかり刺激することで、腸リンパまでアプローチする必要があるのです。 

特に、おへその上には、腸リンパや脚のリンパから流れ込んで、集まるタンク(乳び槽/にゅうびそう)があるので、しっかり刺激することが脚のむくみをとる秘訣です。

そして普段はあまり触れることがないと思いますが、恥骨まわりを刺激することでより流れを促進することができます。 

 


“やせ力”を高めるベーシックストレッチ 


体が歪んでいない人なんていません。
生きていたら、歪むのは当然なのです!でも歪んだ体に自分で気がついて、少しでも改善できたらいいですよね。
歪みが定着した体は、骨格のズレを引き起こします。そのため、そのままマッサージやトレーニングをしても効果が出ないばかりか、歪みを悪化させるだけ。

そんな体になってしまう前にやってほしいのが下の4つのベーシックストレッチ。まずは今のカチコチな体をしっかりゆるめてあげましょう。
加えて毎日のルーティンに入れてほしいのは、普段の生活で動かさない部分をしっかり伸ばすこと。スマートフォンやパソコンを使っていると前かがみになりがちなので、体の後ろ側を伸ばしてあげてください。やり方は簡単! 腕を後ろに組んで肩甲骨を寄せ、胸を開くだけです。肩甲骨を動かすことで褐色脂肪細胞が刺激され、やせ力がアップします。

 

『下半身からみるみるやせるおうちダイエットBOOK』
著者:久 優子 講談社 1430円

3万人の体をメンテナンスしてきた美脚トレーナーが、お家でできる9日間のダイエット法を伝授。「腸」にアプローチし、腹部にある大きなリンパ節「腸リンパ節」にごっそり溜まった老廃物を流すスペシャルな「ストレッチ+マッサージ」です。


構成/小泉なつみ