先行きが不透明な現代社会では、目標を達成させよう頑張っていても目の前に障害が立ちはだかることもあります。それでも挫けず、日々たゆまぬ努力を続けている方もきっとたくさんいらっしゃるはず。少しでも早く、そして大きく努力が実ってくれたら嬉しいですよね。
現役東大生の相生昌悟さんは、努力をしてもうまくいかずに悩んでいましたが、ある工夫で目標を達成できるようになったそうです。結果、現役で東大に合格! そんな相生昌悟さんの著書『東大式 目標達成思考 「努力がすべて」という思い込みを捨て、「目標必達」をかなえる手帳術』には、目標達成のためのノウハウが満載! 今回は特別に、手帳術を駆使したそのテクニックの一部を抜粋してご紹介します。
私は現在、東京大学に通う大学2年生です。地方の公立高校から、東大模試1位を取り、その後、現役で東大合格を果たしました。ですが、私はもともと、勉強しても思ったように結果を出すことのできない人間でした。努力してもなかなか成績が上がらない、頑張ってもうまくいかない……そんな経験を何度もし、失敗を重ねてきました。
しかし、そんな私が、とある工夫、「目標達成思考」をするようになってから、努力が結果に結びつきはじめました。
目標達成思考――それを簡単にいうならば、「『学び』という競争で勝つための思考法」となります。「勝負を始める前に負けない」、逆にいえば「勝負を始める前に勝つ」、そういったイメージで考えるとわかりやすいかもしれません。
ちなみに、ここでの「勝つ」という言葉は、必ずしも他人に勝つという意味だけではなく、「この思考法を実践しないままでいた自分に勝つ」という意味でもあります。
目標達成思考には重要なポイントが2つあります。
1つ目が「戦略」です。
ここでいう戦略とは「努力の仕方」、先ほどの言葉を使えば「努力する際に何を意識すればいいか」ということを指すわけですが、この戦略は以下の3つの軸からなっています。
・現状分析
過去を踏まえ、自分は今どのようになっているのかを分析すること
・理想把握
自分は今後、どうなりたいのかを把握すること
・方法論構築
自分は具体的に何をすべきなのかを決定すること
とはいえ、「現状分析」「理想把握」「方法論構築」のどれもが抽象的なものですから、これら3つだけを見ているだけでは、実際に行動に移すことはできません。
そこで必要になるのが、2つ目のポイントの「手帳」です。
物事を実践できるか否か、それは時間が意識されているか否かによって決まります。ですから、我々が普段の生活の中で密接にかかわっている時間単位(年・月・週・日……)が網羅された手帳は、上記の戦略を実践する上で大きな力を発揮するのです。
東大模試1位! 現役合格した東大生の手帳は「自己分析」がびっしり
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具体的には、現状分析・理想把握・方法論構築それぞれに大・中・小という3つの概念を取り入れ、実践できる形に落とし込んでいきます。この大・中・小という部分には年単位や週単位といった時間の単位が当てはまっていきます。
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