1

紀子さまに一目惚れした秋篠宮さま「交際エピソード」【立皇嗣の礼で振り返る紀子さま物語】

5

初々しい紀子さまに一目惚れし、サークルに入部させて愛を育む

1995年10月、ご公務で栃木県へ。写真/講談社

そもそもの始まりは、お二人ともにまだ大学生だったころのこと。
お二人が卒業された学習院大学の学内にある書店で、
「誰かいい人はいませんか」
と、礼宮さまが書店のご主人に尋ねたのがきっかけでした。

 

ご主人は、
「それなら川嶋教授のお嬢さんですよ」
と言って、入学したばかりの紀子さまを紹介したのです。
当時、川嶋辰彦教授一家は、学習院大学の3LDKの職員住宅に川嶋夫妻と長女・紀子さま、長男・舟さんの4人で暮らしていました。

大学に入学したばかりのフレッシュな紀子さまに、礼宮さまは一目惚れしてしまいます。そのころ、紀子さまは近隣の学校の男子からも「かわいい子がいる」と評判だったといいます。
そして、高等部時代からの友人・黒田慶樹さん(のちの紀宮さまのご結婚相手)と相談して「自然文化研究会」というサークルを立ち上げ、後輩の紀子さまを入部させてしまいます。そこからサークル活動を通した2人の交流がスタートしたのです。

1990年6月、結婚式へ向かう紀子さま。写真/JMPA

婚約発表後、紀子さまには女性警官が一人つきました。結婚式の直前まで、毎朝トレーニングウエアを着てジョギングをされていたからです。
女性警官と連れ立って走る若々しいご様子に、日本中で紀子さまブームが沸き起こりました。

渡邉みどり(わたなべ・みどり)

皇室ジャーナリスト、文化学園大学客員教授。早稲田大学卒業後、日本テレビ放送網に入社。1980年、「三つ子十五年の成長記録」で日本民間放送連盟賞テレビ社会部門最優秀賞。1989年の昭和天皇崩御報道ではチーフプロデューサーを務める。著書に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』(こう書房)、『美智子さま 美しき人』(いきいき)、『美智子さまの生き方38』(朝日文庫)など、監修に『とっておきの美智子さま』(マガジンハウス)、『美智子さま あの日あのとき』『日めくり31日カレンダー 永遠に伝えたい美智子さまのお心』(ともに講談社)など多数ある。

文/高木香織

  • 1
  • 2