スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

 

なかなかに衝撃的なタイトルです。「飽きること」を勇気をもってやろう、というのは!? 実は、37歳の時に初めて出版した本が、「飽きる勇気」と同じ講談社、しかも「おしゃれの手抜き」という、これまた逆説的なタイトル。初めての本から10年経ち、初めての人生本を同じ出版社で――というミラクルな偶然に、ひそかにワクワクしています。

 

決して、ものごとや人や、仕事に「飽きてください」ということではないんです。一生自分に飽きないためのアイデアや、「自分の好きなこと」にフォーカスすることは、ワガママなんかじゃない――というメッセージや。2020年12月、星の配列がドラスティックに変わるタイミングに(もう既に、これまでの価値観は音を立てて崩れましたが)、風の時代をどうやって生きていくのか、という提案だったり。そんなことを書きました。あ、今回の本、16冊目にして、初めて「ライターさんに書いて頂いた」1冊なの。何日もかけて、自分の人生を語りつくし、この本を通じてどんなことを伝えたいかを伝え、文脈やストーリーや、言葉を立体的に構成してくれたので、私にとっても新鮮で勉強になるプロジェクトになりました!

そうそう、以前もこの場所でお話ししたこともある、「元グラツィア編集長」やマディソンブルーの中山まりこさん。人生の岐路に立ったタイミングに、彼女たちにかけてもらった言葉があって。そのエピソードも紹介しています。

まだ暑い季節に、マスクをしながらずっと自分のことを話す。それが料理となって運ばれるのを楽しみに待つ。最初の読者として読む。少し赤を入れる。また追加で取材をする。ミモレ編集室のみなさまの感想も読む。そうしてその後、本文を何度も読み直す。やっと校了。

私自身の人生や、今の私の仕事のモチベーションや目標になっている「私を含めた女性たちが、もっとラクに楽しく生きられるように」というメッセージの本質を今一度深く考えることができました。ファッション、おしゃれ、スタイリング――に助けてもらってキャリアを積んできましたが、次の目標が「この本を読んで」クリアになったのも、なんだかおもしろい経験でした。

アマゾンで予約スタートしています。良かったらぜひ♡ そうそう。おっとりと柔らかな咲子編集長の「鬼の一面」。あ、これも逆説的なたとえね。情熱と細やかさと、間髪入れない追い込みっぷり――「鬼の編集者」の仕事ぶりもすごかったですよ(コッソリ)。編集長とのインスタライブも予定してま~す!
 

大草 直子

全く本文とは関係ありませんが。目尻が下がりすぎ、目がなくなった婦人と、うちの末っ子。あ、別称はパニータ部長です。
かなりインパクトがある書影(笑)。仕事を始めて26年間。フリーになって20年の今年、また新しい経験をさせてもらい、なんと幸せ者か!

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