子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 
 


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パリのマレ地区にあるミズノン(Miznon)というお店の名物はピタパンサンド。しかしサイドメニューも主役級の美味しさで、山盛りの茹でインゲン、ブロッコリーやカリフラワー丸焼きなど見た目も味も食べ方も、びっくりの美味しさなのです。
例えば未晒しの紙に包まれ手渡されるカリフラワーの丸焼きは焦げがご馳走というくらい全体にしっかり焦げ目がついていて、香ばしくとっても良い香り。表面には粗塩とたっぷりのオイルがかかっていて、片手でカリフラワーを持ち、熱々のうちに房をむしり口に放り込む。これはスナック。ポテトチップスと同じ感覚で食べれるスナック!
むしってぱく。むしってぱくぱく。止まりません!

今回はそのカリフラワーの丸焼きの作り方をご紹介します。
実はオーナーさん自ら作り方をWEBで公開されているので、興味ある方はそちらもぜひ見てください。

 

そもそもミズノンはイスラエルのテルアビブに本店があり、その味と雰囲気に惚れ込んだパリのオーナーが丸ごとお店をパリにも作ってしまったのだそうです。
大胆なサーブも本場そのままだそうで、カリフラワーのサイズなどを選べば日本の家庭でも作りやすいのでぜひ大胆に丸ごと使って作ってみてください。
ちなみに我が家のオーブンはデロンギのコンベクションオーブンで、小さなものです。245度までしか上がらないので高温可能のオーブンをお持ちの方は時間や温度を調節してみてくださいね。

カリフラワーの丸焼き


材料(作りやすい量)

・カリフラワー 葉が付いたままの13センチくらいのもの
・オリーブオイル たっぷり
・レモン
・粗めの美味しい塩
*カリフラワーは花蕾が硬く閉じ、白く新鮮なものを用意ください。少し柔らかくなったものを使う際は茹で時間を短くしてください。

作り方
1 茎の下は少し切り取り、焼くときに安定感のある形に整えます。葉も美味しいので周りの葉は一部残してください。

 

2 塩を入れた湯を沸かし、カリフラワーの茎を下にして鍋に入れます。茹で過ぎると花の部分が崩れていくので様子を見つつ約15分茹でます。
(分量外:塩の割合は1リットルに9グラム)

 

3 茹で上がったカリフラワーを天板にのせ、オリーブオイルを回しかけ熱々のうちに手で全体になでつけ、粗めの塩をパラパラと振りかけます。

 

4 予熱しておいたオーブンにカリフラワーを入れ、高温で約10分。
しっかり焦げがつくまで焼きます。

 

*我が家のオーブンでは245度で20−30分焼かないと焦げがつかないので様子をみつつ焼いています。

5 皿に盛り、オリーブオイルを上からたっぷりかけて提供します。お好みでレモンをたっぷり絞ってください。

 

余計な水分が抜け、ほろほろとしてねっとり甘い。 今まで食べたことのないカリフラワーの味に感激しますよ。


子供時代、私の偏食はかなりのもので、まずカレーや唐揚げ、酢豚、など塊肉の入った料理が苦手。ネギ、人参、セロリ、ピーマン、里芋、玉ねぎと野菜もいろいろ食べられないし食べたくないし。
小学5年生の調理実習で野菜炒めを作ることになり、なぜかその野菜炒めが美味しく、それから突然いろいろな物が食べられるようになりました。
食わず嫌いだったのでしょうね。自分で作った途端好き嫌いがなくなるというのは今思うと母親には申し訳ない気持ちです。

反対に昔食べられたもので大人になって苦手になった食材がありました。
なぜかキャベツの仲間の食べ物が苦手になってしまいました。
これは自分が調理するから苦手になってしまった食材なのですが、一人暮らしをしていると好きな食材ばかり買うので、ますます食べないし、料理に使う頻度も低いので克服しづらくなってしまいました。
あの匂いでしょうか、たまにガス臭さ、薬臭さのあるキャベツに出会うことがあり、その匂いが苦手で、特に茹でた芽キャベツなんて特にダメになってしまったんです。

でもですね、ある日ある方がご馳走してくださった芽キャベツの素揚げでまたこの苦手意識が跡形もなく消えてしまったのです。この香ばしさ!揚げただけなのに衝撃の美味さで、やっぱりこうやって美味しい食べ方に出会い、大好きになれるチャンスがあるのだと実感した出来事でした。

カリフラワーも生食が美味しいと知り、ブロッコリーや菜の花は網焼きや素揚げ、キャベツやカリフラワーはかき揚げやフリットにすると大好物に。
まだいくつか苦手なものがあるのですが、この調子でこの世の嫌いな食べ物はいつか無くなってしまうことでしょう。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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