夫から突然「実はワタシ、女性なんです」と告げられたら……? これは、コミックエッセイ『夫は実は女性でした』の中で描かれる、実在する夫婦のエピソード。本書の著者であり、その実在する夫婦の「妻」である津島つしまさんは、結婚8年目のある日、夫の津島わふこさんから、自分がトランスジェンダーであることを告白されます。

トランスジェンダーとは、生まれついた性別と自認する性が異なる人のこと。つしまさんの夫・わふこさんは、生まれた時の身体は男性ですが、心は女性だったのです。

 

「これから女性として生きていきたい」とカミングアウトされたつしまさんにも、葛藤がなかったわけではありません。それでも、これまで夫のわふこさんが、一緒にいてもどこか心を閉ざしていたり、感情を表に出すことがなかったわけをその時にはじめて理解し、わふこさんの思いを尊重することを決めました。

 

以前よりもお互いへの理解が深まった2人は、自分たちの家族や友人にも、わふこさんが本当は女性だということを話そうと決意。あっさりと理解を示してくれた弟や妹、友人たちに比べ、2人の両親は複雑な反応。それでも、「2人がしあわせならいい」と認めてくれたのです。

 

そして、わふこさんはカミングアウトするまでの人生を振り返り、男性の身体に女性の心をもつトランス女性だからこそ経験した“男性を演じる”苦労について、本音を打ち明けはじめます。

 

漫画のあと、次ページは「無意識のセクハラ、差別は日常茶飯事!?」


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