5本の4回転に全て加点がついた王者ネイサン!

ショートプログラムで、まさかの4回転ルッツジャンプ失敗。そもそも、現時点での最高難度ジャンプを失敗して驚かれること自体、異次元なネイサン・チェン選手ですが、フリーはそれ以上でした。3.94という加点がつく4回転ルッツで幕開け。ノーミスで、5本入れた4回転ジャンプすべてに加点がつくという、すさまじい演技でした。

 

10年現役! 表彰台争いに食い込み続ける、
五輪王者・羽生結弦選手


恐るべしといえば、羽生結弦選手にも言及せずにはいられません。テレビ中継でも触れていたが、羽生選手が、世界フィギュアで初めて表彰台に上ったのは、2012年の仏・ニース大会のこと。当時を振り返れば、その時競った選手は、すでにほとんどが引退。いまも現役で頑張っている男子シングル選手といえば、チェコのミハル・ブレジナ選手と、イスラエルのオレクセイ・ビチェンコ選手ぐらい(高橋大輔選手は、アイスダンス選手として現役)。選手寿命が決して長いとはいえないシングル競技で、10年近い年月、現役で、それも表彰台争いをし続けているというのもまた、すごいことだなぁ、と改めて思います。

ショートプログラム『Let Me Entertain You』でトップに立ったものの、フリー『天と地と』では、目を瞑ってても飛べそうに思える得意の3回転アクセルも乱れて、3位に。写真:Raniero Corbelletti/アフロ