スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

トーマス マイヤーのボッテガヴェネタが好きでした。抑制が効いていてシックで、品格とモダンさがバランス良く存在していて。新しいのにヘリテージ、みたいな佇まいも大好きでした。

 

新しいクリエイティブディレクター、ダニエル リーが就任すると、あの好きだったボッテガヴェネタは跡形もなく、とは言わないけれど、大分姿を変え、「あなたには買うものはない」と言われているような気がして、少し寂しく思っていましたが。

ついに買ってしまいました! 

変わっていなかったのは、最上級のレザー、美しい色出し。それは、触れてみないとわからないことでした。

このクラッチが欲しい! とターゲットを決定。新しい世代のクリエイターだもの、ベーシックカラーに隠れるのはやめよう、と「きれい色」一択に。少し迷いましたが、このエメラルドグリーンにしました。スムースなレザーの手触りは、初めてミラノのブティックでバッグを、コートを買ったときの高揚感を、もう一度連れてきてくれ、ウキウキが止まりません。

経験していないのに浅薄に判断してはいけないな、相手から拒絶されたわけではなく、自分が拒絶していたんだな、と反省反省。触れてみる、持ってみる、体験するって、つくづく大事ですよね。

最近は毎日これ。長財布は入るし、なんなら小さな折り畳み傘も入ります。2日連続でスモーキーカーキのコーディネート。それもこれも、バッグが目立つよう(笑)。

嬉しい勘違い、これもまた、おしゃれの楽しさ。

大草 直子

同素材のストラップが付いているから、さまざまな持ち方が可能。コート、スウェットはロートレアモン、スカートはカオス、サンダルはマノロブラニク。
ハウントのグレーカーキのワンピースに合わせて。ワンピース1枚も、このバッグがあれば(笑)。

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