福田麻琴さんの転機アイテム①
白シャツ
私の白シャツとの出会いは、約20年前。もともとシャツが特別好きだったわけでもないのですが、シャツコーデが得意と思っていただけていたようで、ファッション誌のシャツ特集のスタイリングを依頼されることが多かったんです。だったら……と思い、シャツを積極的に手に取るように。
あるとき、ブルックスブラザーズのボックス型のシャツを着たら、「こういうの好きかも……」とこれまでにない感覚を覚えました。
20年前といえば、ストレッチが利いていて、ウエストシェイプがあり、ボディラインがしっかりと出るデザインが女性のシャツの定番だった時代。ブルックスブラザーズのシャツはそれとは対極に当たるメンズライクなシャツでした。なのに、体が泳ぐこのシャツを着ると、なぜだか女らしさが際立って見えたんです。
そのとき、“マニッシュな中に女らしさが宿っているのが好き”だという自分のファッションの芯を見つけることができました。
最近は、ロエフのボックスシルエットのシャツをよく着ています。(福田さん)
福田麻琴さんの転機アイテム②
エルメスのバーキン
スタイリストの師匠は、私にとって憧れの働く女性像でした。師匠のクローゼットにはバーキンが並んでおり、「いいものに触れなさい」と言って、まだ若い私に貸してくれたことも……。そして、独立したら私もいつか買いたい! とバーキン貯金をし、30代半ばでやっと手に入れることができました。
けれど、買ってすぐはなかなかうまくもつことができなくてクローゼットにしまい込んでいたんです。40歳前後になるとだんだん気負いがなくなり、シンプルカジュアルな自分のスタイルも確立してきたため、あえてカジュアルな着こなしに合わせる自分らしいバランスを見つけることができました。バーキンは私にとって名品とのつきあい方を教えてくれたアイテムです。(福田さん)
福田麻琴さんの転機アイテム③
ミキモトのパールジュエリー
20歳の記念に親からもらった、私にとってのファーストジュエリーがミキモトの一粒パールのスタッドピアスです。30歳でパールのネックレスを、40歳でパールのリングを自分で買いました。本物のジュエリーは「いつかこれがしっくりと似合う女性になりたい」と、自分を鼓舞してくれるんです。(福田さん)
<書籍紹介>
『ディファインメイクで自分の顔を好きになる
“私だけの魅力”が絶対見つかる自己肯定メソッド』
著 水野未和子
定価 1400円(税別)
Kindle版も配信中!
講談社
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数々のファッション誌や広告で女優やモデルのメイクを手がけているメイクアップアーティスト、水野未和子さん。水野さんのメイクの特徴は、人によって違う、その人だけの魅力をディファイン(明確に)すること。何かを隠すのではなく、誰かのようになるのではなく、「自分になる」メイクです。この本では、あらゆる年代、あらゆる属性の誰もが自分の魅力を底上げできる「ディファインメイク」の考え方と、そのメソッドを詳しく紹介します。
※値段の掲載がないものはすべて本人私物です。現在取り扱いがない場合もありますので、ご了承のほどお願いいたします。
撮影/目黒智子
構成・文/高橋香奈子
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