離婚を決めたら②「カチンとくる意見」はどう対処する?


「他人に何かを言われてカチンときたら、即座に意見と事実を切り分けています」

このアドバイスをくださったのは、現在40歳のシングルマザーの先輩Tさん。曰く、子連れ離婚の際に、親・兄弟・知人たちから様々な言葉を投げかけられたそうです。

「無意識なのでしょうが、言われた方は傷つく、みたいなセリフを何度も言われました。
でも、この人たちの意見は事実ではなく『あくまで主観なんだなぁ』と気がついてからは、無駄に傷つくことが減りましたね」

というのも、例えば家族の意見はあくまでも意見であって、「爪はタンパク質の一種であるケラチンから構成されている」などのプレーンな事実とは違う、ということを忘れないようにしてから、とても楽になったそうです。

“きのこの山・たけのこの里、どっちが好きか?”といったライトな話題の時は、「他人がどう思おうといいんじゃない? どっちも美味しいし!」と自然に思えていたTさんですが、こと大事な家族、理解してほしい人からの意見は「事実」と同じくらい重く捉えてしまっていたそう。

人は自分が大事にしていたり重要視している分野に関して反対意見を言われると、どうしても感情的に反応してしまうそうです。
なのでカチンと来た時には「私にこんなこだわりがあるんだなぁ」と自己認識する機会だ、と思うのも良いかもしれません。

取材を通し、多くの女性たちのお話を伺ってわかったのですが、いろいろな葛藤を経てそれでも離婚を選んだ方は、並々ならぬ覚悟でその道を選んでいるということ。
離婚に関する知識量も桁違いでしょうし、家族との温度差があるのも無理はありません。

ですが、もう一人の先輩B子さんはそんな葛藤を経て新たな気づきを得たそうです。