少し前のことになりますが、女子ビーチハンドボールの欧州選手権でノルウェーの女子ビーチハンドボールチームが、規則であるビキニのユニフォーム着用を拒み、罰金を課せられるというニュースが報じられました。

国際ハンドボール連盟(IHF)の服装規定では、女性選手は胸の部分が大きく開いたスポーツブラとビキニパンツを着用しなければならず、パンツは「体にぴったりとフィットして脚の付け根に向かって切り込んだ形のもので、横幅は約10センチまで」と決められています。そして、この規則を破りショートパンツを履いた選手には罰金が科されると明記されているそう。男性選手は丈さえ守れば好きな形のボトムを履くことが許されているにも関わらず、です。女性たちが職場でヒールを脱ぎ捨て、男性がスカートを履きマニキュアを塗る2021年において、何と前時代的な、屈辱的なルール!

ノルウェーの選手たちはこのルールに対して「競技には必要ないもの」と抗議し、7月18日に行われた対スペインとの3位決定戦では、罰則を覚悟の上でチーム全員がショートパンツを着用。「無駄に性的で落ち着かない気分になるビキニではなく、太ももまであるショーツでプレイしたかった」とコメント。その結果、チームには約19万円の罰金の支払いが命じられました。

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ビキニ着用拒否で罰金処分となった、女子ビーチハンドボール・ノルウェー代表チーム。提供:Norwegian Handball Federation/Abaca/アフロ

これを知った歌手のピンクは、ツイッターで「ユニフォームに関する、大変性的なルールに抗議したノルウェー女子ビーチハンドボールチームをすごく誇りに思うわ」と投稿。「欧州ハンドボール連盟にこそ、性差別に対する罰金が科されるべきよ。女性たちは、よくやったわ。私が喜んで罰金を払うわ。その調子でがんばって」と、サポートを表明したのです。さすがピンク姉さん、やることがかっこいい!

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罰金の肩代わりを名乗り出た、歌手のP!NK。写真:REX/アフロ

 

私はビーチハンドボールという競技を今回の報道で初めて知ったのですが、ちょうど今回の東京五輪2020を観ていて、女性アスリートのユニフォームに違和感を覚えていたところでした。

 

女子ビーチバレーってなぜこんなに肌を露出したウェアを着ているのか? ヒップがはみ出るようなあのユニフォームだと、もし私が選手だったらお尻が気になって動きづらそう。100歩譲ってビーチバレーは海辺でやるスポーツだからビキニでもまあ理解できるとして、女子陸上は上下セパレートでビキニパンツを穿く必要性がどこにあるの?……などなど。

同じ女性である私でさえついついヒップやバストに目が行ってしまうほどの、胸やヒップを強調するデザインのユニフォームを着用している競技の多いこと! 競技を観ていて選手たちの素晴らしいパフォーマンスに感動させられる一方で、思春期である中学生時代に体育の授業で有無を言わさずブルマを履かされて恥ずかしさと屈辱を覚えた、あのときの感情が蘇ってきて、何だか居たたまれない気持ちに。

ここまで出させる必要ある?!ちょっと信じられない女子ビーチハンドボールのユニフォーム
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1〜3 提供:OIS/IOC/ロイター/アフロ
4 提供:Norwegian Handball Federation/Abaca/アフロ
5 写真:REX/アフロ
6 写真:丸山康平/アフロ
7 写真:picture alliance/アフロ

 
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