認め合えるまでは、「遠距離結婚」という考え方も


相互理解を深めている期間は結婚を急がず、「あなたのことは愛しているから結婚したいけれど、正直この土地にまだ馴染めていないの」と伝えて、擬似的な「週末婚」「遠距離結婚」の提案をしてみるのも方法のひとつだと思います。

私の友人には、とても仲の良い「遠距離結婚」のご夫婦がいらっしゃいます。奥様は地元密着の事業をされているので、他の土地には転居できないそう。旦那様も同様に、地元を離れられないお仕事。お互いを尊重し合った結果、「遠距離結婚」の選択をされたそうです。今の時代、お互いが納得できるなら「同居しない」選択肢があってもいいのだと、私もそのご夫婦に学ばせていただきました。「同居しないのになぜ結婚するの?」という声があるかもしれませんが、“一生一緒にいたい、この人と家族になりたい”と思うなら夫婦の形は様々です。ふたりが歩み寄った形が互いに心地よいのなら、それもよいと思うのです。

 

お互いの土地に対する愛着と、その背景にあるもの、人を理解すること。理解してもらう努力をすること。その余裕が今おふたりにないのであればなおさら、認め合う気持ちが芽生えるまで、工夫しつつすり合わせていくことが必要だと感じます。

すり合わせをされる中では、関西で築いたキャリアを失うつらさや、「先生」と呼ばれるご職業でもあり、苗字が変わることの大変さなども、穏やかな口調でお話しされてみてはいかがでしょうか。プリマネさんの文章からは、彼を心から愛していることが伝わってきます。きっと彼も真剣に耳を傾け、プリマネさんのためにできることは何かを、考えてくれると思います。

少し気長に構えて「相互理解を深めてから互いに歩み寄れる地点を決めて結婚に向かう」のはいかがでしょうか。