ダイエットには禁物の「夜食」にも抜け道はある


夕食と次の日の朝食との間に食べることも間食になりますが、一般的には、夜食と呼ばれています。時間栄養学的には、夜食の間食は間違いなく、禁止すべきでしょう。しかしながら、どうしても食べたくなる人には、少しでも体に負担がかからないスナックを考える必要があります。

 

我々は、ヒトを対象とし、食物繊維が豊富なSUNAOクッキーを夕食と就寝の間の時刻食べてもらい、睡眠や血糖値に対する作用を調べました。同じ人で、普通のクッキー、SUNAOクッキー、間食なしの3回、別の日に夜食を施行してもらい、比較しました。その結果、間食なしのときに比較して、普通のクッキーやSUNAOクッキーを摂ったときは、夜間の血糖値にほとんど差はありませんでした。

一方、腕時計型のセンサーで評価した睡眠については、普通のクッキー群で他の2群に比較して睡眠時間が短縮したのに対して、SUNAOクッキー群では、そのような変化は見られなかったのです。また、次の日の朝食後の血糖上昇では、SUNAOクッキー群は有意に低い値を示しました。このことから、夜食はやはり睡眠や血糖に良くはないが、摂るならSUNAOクッキーのように炭水化物を抑えたものなど健康的なものを摂るのが良いといえます。

 

なお、高齢者など筋肉が落ちやすい場合に、寝る前にタンパク質やアミノ酸を摂ると睡眠中の筋肉の分解が止められるという報告もあります。