40代以上になり、人生を振り返ってみた時に、「こんな人生のはずではなかった!」と思う人は、意外といるかもしれません。過去ばかり振り返り、「あのときに、あれをしておけば……」と後悔をしてしまいがちですが、時間はもう戻ってきません。それよりも、「今、やったほうがいいこと」があります。
人生に後悔している人がやるといいこととは何でしょうか。


「人生は選択の連続」。だから、今から選択し直そう

「こんな人生のはずではなかった!」と後悔する人が今からやるべきこと_img0
 

人生は選択の連続です。何気なく歩いていて、右の道に進むか、左の道に進むのかによっても、人生が大きく変わってしまうことはあり得ます。右の道を歩くことで出会う人、出来事があることもありますしね。
私たちは選択しているつもりがなくても、なんだかんだ言って、自分の人生を選んできています。だから、今、この瞬間も「人生の選択」をしているのです。
今日、外出するのか、しないのか。あの人に連絡するのか、しないのか。勇気を出して挑戦するのか、諦めるのか……。それによって、今すぐに効果が出なくても、5年後、10年後には、大きく変わっていることがあるのです。
だから、現状に納得できないのであれば、今、この瞬間から、選ぶものを変えたほうがいいでしょう。私たちは“捕らわれの身”ではないので、それなりに選択肢を持っています。もし「今の環境から抜け出せない」と思っている場合は、それは「選択肢が全くない」わけではなく、自分自身が「制限をかけてしてしまっている」ところもあるでしょう。
もちろん何かを選んだら、他の何かを手放さなくてはいけないことも出てきます。あれもこれもすべて手に入れるのは難しいもの。だから、「自分にとって、何が一番大切なのか」を見極めることは、重要です。

例えば、「婚活をしていたのに、結局、結婚できなかった」とか、「若い頃は、今頃、もっとお金持ちになっていると思っていたのに!」など、“理想通りにならなかった自分”に対して後悔をしている人がいます。
前者の場合でいうと、たとえ婚活をしても、意外と「結婚に向いていない人」にばかり好意を抱いていたり、自分自身も結婚向きの性格に変わろうとしなかったりしていることはあります。
その場合は、そもそも「結婚」について誤解していることがあります。ドラマのようなキラキラした結婚はなかなかないもの。それもあり、特に独身向きの人は、“自分らしさを失わせる目標”だから、叶わないこともあり得るのです。
そうであれば、その夢が叶わないことは、必ずしも悪いことではありません。そもそも「結婚すれば、幸せ」というわけでもないですしね。

また、「もっとお金持ちになっているはずだった!」という場合は、現実的に収入が高くない職業や環境を選んでいることが多いでしょう。
その場合、仕事選びをしたときに重視したのは、「仕事の内容>お金」であることも。それは「お金持ちになる道」ではありませんが、人生の選択においては、悪いことではありません。
また、「経済やお金の仕組み」を理解しないまま、ただお金を欲しがっている人は意外といます。必ずしも仕事ができるからお金持ちになれる、というわけではないもの。お金を得る方法はさまざまですしね。
もし、本当にお金だけを求めているのであれば、今まで「“目指す目標とは違う、誤った道”を選択してきた」といえます。ただ、お金を持てば幸せになれるほど、人生は単純ではありません。

本当に今の環境が嫌で仕方ないのであれば、人生の道の選択をし直すことはできます。もし、これからどうしたらいいのか分からないときは、自分1人で考え込まずに、それ相応の人に相談するほうがいいでしょう。
時に人に頼ることは大切です。実は、「心の折れやすい人は、弱音を吐かない人」だと言われています。逆に、弱音を吐くことで、自分の気持ちを自覚できたり、周りが助けの手を差し伸べてくれたりすることもあります。だから、苦しいときは、素直に弱音を吐いたほうがいいことは多いのです。
もちろん依存し続けるのはよくないので、いつか自立することを目指して、それまでは人の手を借りましょう。

例えば、仕事に関する悩みは、厚生労働省の総合労働相談コーナーに相談したり、何かトラブルで困ったりしているときは、区役所(市役所)など行ってみる、弁護士による無料法律相談を利用したりするのもいいでしょう。
意外と知らないだけで、調べてみると便利な制度は色々とあります。例えば、求職者支援制度を利用すると、再就職や転職を目指す求職者であれば、月10万円の生活支援の給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受講することができるそうです(※2021年10月現在の情報)。「お金をもらいながら、手に職をつけられる」というのは、ありがたい制度ですよね。

人にアドバイスを求める時に気を付けなくてはいけないことがあります。それは、やみくもに“身近にいる知識のない人”に相談することです。可能であれば、専門家にアドバイスをもらったほうがいいですし、たとえ身近な人に相談するにしても、「思いやりがある」「知識がある」「ものの考え方が賢い」といった人を選ぶことが大切です。
不安な時ほど人の意見に流されやすく、さらに詐欺にもひっかかりやすくなるので、注意をしたほうがいいでしょう。

とはいえ、分かっていても、先に進めない人はいます。過去にばかり気持ちを向け、後悔してしまっているからでしょう。
実は「過去を変えられる」こともあります。それについては、次のページで紹介します。

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