今まで似合っていたはずの服が似合わない。何を着たらいいか分からず、自分に自信が持てなくなってきた……。40歳前後で訪れる体型や環境の変化によって、ファッションに惑う時期のことをミモレは「おしゃれ更年期」と呼んでいます。
悩み多きこの時期を、おしゃれによってどう前向きに乗り越えていくのか？ 自身も「おしゃれ更年期」に悩んだという大草直子コンセプトディレクターが、その実体験をもとに「おしゃれがラクになる」処方箋を指南します。
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パリで見かけたツイードのジャケットを着た、60代くらいの素敵なマダム。どんな腕時計を合わせているのかしら？ クラシックなカルティエ？ と想像しながらちらり見ると、アップルウォッチをつけていました。ツイードジャケットとは対照的なテクノロジーアイテムを合わせるというのが、発見であり、とても新鮮でした。以来、私もよく真似しています。
大人になり、自信がつき、存在感や強さ、華やかさが増していく……。それは年齢を重ねることへの素晴らしいギフトです。と同時に、着こなしには「フレッシュさ」も必要。フレッシュさがないと、それまでと同じように服を着ていたとしても、どこか古臭く見え、印象としての若さ（年齢としての若さということではなく）が失われていってしまうのです。そんなときに取り入れたいのはアップルウォッチのようなスピード感をプラスしてくれるテクノロジーアイテム。先端性をMIXすることで、着こなしも印象もぐっと軽やかでフレッシュに見せてくれます。
上品でクラシックな”フィット＆フレアー”にアップルウォッチで先進性とスピード感を
パリのマダムから学んだクラシックと最先端のMIXスタイルをアレンジして、レディな“フィット＆フレアー”にアップルウォッチを合わせました。このコーディネートに、腕時計がアンティークやハイブランドだと全体に重厚感が出すぎてしまうし、想定通りで既視感がある。印象をマンネリ化させないためにも、意外性のあるテクノロジーアイテムが活性化をはかってくれるんです。
カジュアルな日の足元は、ローテクではなくハイテクスニーカーに
たとえばゆったりとしたカジュアルなワンピースの日。今まではキャンバス地のコンバースを合わせていたかもしれません。でも、もし鏡を見たときにしっくりこないと感じたなら、ローテクだったスニーカーをハイテクに変えてみてください。どちらもスニーカーですし、足元という小さな面積ですが、素材やデザインに先進性があると、全体を軽快でフレッシュな印象へと刷新してくれるんです。
今までのスタイルにプラスワンするだけで、大きく印象を変えてくれるテクノロジーアイテム。ぜひ参考にしてみてください。
大草ディレクター提案の「おしゃれ更年期」の処方箋コーデ
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ヘア／林カツヨシ
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スタイリング／大草直子
モデル／前田ゆか
取材・文／幸山梨奈
構成／朏亜希子（編集部）
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