閉経のさまざまなパターンを知っておけば過度な不安を防げる


また、しばらく生理が来なくて、もう閉経したのかな?と思っていたら生理が来て、それを最後に、結果的に閉経したというようなパターンもあります。

 

これは、卵巣機能が低下すると排卵が起こらず、子宮内膜は厚みが出てきているのに手放すきっかけを得られないため、結果的に、ある日一気に出てしまうことがあるからです。

このように、生理の終わり方にはいろいろなパターンがあります。起こりうる可能性をある程度、知っておけば、〝これって私だけ?〟と過度に不安にならなくて済みます。
誰にでも起こることなので、この時期はそういうものだと認識しておきましょうね。
ただし、ばらついていると思っていた生理が、実は子宮体癌による出血だった、というケースはまれなことではありません。更年期世代は、婦人科へ受診をおすすめしたい年代とも言えます。

 

 

取材・文/和田美穂
イラスト/Shutterstock


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