意識改革で子も親もプラスに転換
親サイドも「挫折は想定内、どんどん来い!」と意識改革すると、グンとラクになれます。挫折は支えてあげればいい。子どもがしくじった時は全力でサポートする、という覚悟だけ持ってください。覚悟があれば、少なくとも1回や2回、組分けテストや模試が悪かったくらいで、大声を張り上げなくてもすみます。本当によく見かけますが、子どもが受けてきたテスト結果(偏差値)に対して、キレたり大声をあげて𠮟ったりするのは、お子さんを一番ダメにしてしまいます。
ちなみに、中学受験での挫折というと、「全落ちしてしまうこと」と考える方もいます。「全落ちだけは避けたい、避けなければ」という言い方をされる方もいらっしゃいます。「全落ち」は確かにショックな事態。お子さんの自尊心はズタズタになるでしょう。でも、その出来事でさえも、「自走モード」の子ならバネとなって、自ら「プラス」に転じていきます。「挫折」は起爆剤(プレゼント)。そのように認識しておくと、結果的に、子どもを大きく伸ばしてくれるでしょう。
著者プロフィール
長谷川智也(はせがわ・ともなり)さん:
ブログ名ジュクコ。1980年兵庫県明石市出身。高卒の両親のもとに育つもハードな中学受験を経験。白陵中学校・高等学校を経て、東京大学卒業後、大手塾に勤務、人気講師となる。2009年独立してフリーランスの「プロ家庭教師」に。既存の固定観念にしばられない、生徒個人を見つめた指導で数々の実績を上げる。独自のプログラム「究極の受験セカンドオピニオン・スーパーコンサル」は年間200件を超える申し込みが殺到する。甲冑メタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても本気で活動中。著書には『中学受験 論述でおぼえる最強の社会』『中学受験 論述でおぼえる最強の理科』(エール出版社)などがある。
『予約殺到の東大卒スーパー家庭教師が教える 中学受験自走モードにするために親ができること』
著者:長谷川智也 講談社 2570円(税込)
SNSでは「ジュクコ」として人気。東大卒のプロ家庭教師として2500を超える家庭を指導してきた著者が、中学受験を考える家庭に向け、大人気のコンサルの中身や受験のノウハウ、子どもをやる気にさせるコツを具体的に伝授します。合格に照準を合わせる一方で失敗の大切さについても言及した、子育て全般の参考になる一冊です!
構成/さくま健太
関連記事
読書に次ぎ、子どもの教育格差を生む「経験」とは?>>
東大生の87%が幼少期に触れ合っていたものとは?>>
【令和の中学受験・必勝法】受験校&学習塾、親が見るべきチェックポイントとは?>>
「勉強しなさい!」と言わなくていい子どもに育てるための方法>>
「百ます計算」の隂山先生が勧める“子どものことを一番に考えない”子育て>>
Comment