ファッションエディターの松井陽子さんが、春に履きたいトッズのスリッポンを紹介します。
皆さん、こんにちは。
お変わりなくお元気ですか。
こんな寒い日になんですが。この冬は結構なペースでサーフィンしています。
頭のネジが緩んでいる、どころか、外れているに違いないと周囲を仰天させています(笑)。
特に新年が明けてからは、ちょうどいいタイミングで波があるんですもの。気分転換に、行かないわけにはいかない!
そんな私の楽しみを可能にしてくれているのは、ウェットスーツのおかげです。冬のウェットスーツは本当に進化していて、自分が寒がりであることすら忘れさせてくれるくらい。発熱もする最新素材のテクノロジーって、本当にすごいんです。
そんな話をとある雑誌の撮影の日に話していたら「真冬の早朝ロケにウェットスーツ着てきてもいいよ」と言われました。……大笑い! ちなみにブーツとグローブ、そしてヘッドカバー(ウェット素材のフード)もかぶって完全防備で海に行くので、最近のサーフスタイルはモジモジくん(……古い?)というか、黒いスパイダーマンのよう。
「私はそこまでして海に入りたくないわ」なんて去年まではカッコつけていましたが、そんなことを言っていたなんて私も青かったなー。一度やってしまえば、あっさり前言撤回です。エレガンスとはほど遠いけど、ね。
というぐあいに、私は相変わらず元気に過ごしております。最近は撮影以外で東京に行く機会もより少なくなり、もっぱら湘南の自宅で仕事、時々サーフィンという毎日です。そんなわけでおしゃれとはご無沙汰していましたが、来週以降また撮影で東京通いが始まるのでそろそろ気持ちを準備しておかないと。
雑誌の季節は、もう春です。重たいコートを脱いで、軽やかに楽しみたい春のおしゃれ、私はこの一足から始めようと思います。
トッズのスリッポン。ツヤのある白いレザーで、キルティングのようなポコポコしたデザインが気に入って以前に購入したものです。スニーカーのように気軽で気楽に履けるのですが、もう少しだけよそ行き気分を添えてくれる一足なんです。
この季節に履くなら、明るいグレーのワントーンスタイルに合わせて。タイツまで同系色にして、足元だけ明度の高い白。
白って慣れるまでは、どうしてもそこだけ別世界になりやすい。だからなんとなく気恥ずかしくて使いこなせないということもありますが、近頃はそのクリーンな存在感が好きになってきました。この清潔感は、やっぱり気持ちがいい!
白の明度や素材感にもよるので一概には言えないけれど、洋服よりは足元で。1点ポイントづかいにするならより簡単。こんなふうに同じトーンの服を上下で合わせれば即席セットアップのよう。小物が合わせやすくて、とっても便利です。
あとは、いつも通りに、気分や行く場所、外気温に合わせてコートを選べば、はい完成!
このグレーは、年齢を重ね手にするようになった色の一つ。ホイップクリームをたっぷりと混ぜ合わせたような、明るくて白っぽい軽やかなグレーです。春のきれい色って聞くと、淡いピンクや水色、ミントなどのパステルカラーを想像しますが、白をしっかりと含んでいるのなら同じ感覚です。グレーならではのコンクリートのような硬さがなく、辛めだけど優しげ。ニュートラルなこの色は合わせやすさも抜群。小物次第で印象が様変わりするのもうれしいところ。
おしゃれの季節を先取るなら、やっぱり靴ですね。まさにおしゃれの常套句ですが、改めて実感して納得しました。
2週間後の次回は、もう少し春に近づいているかな?
それにしても、雪予報の今日は寒いですね。
……安心してください。さすがに海には行きません、波がないのでー(笑)。
Good day!!
松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628
ファッションエディター松井陽子さんの最新20ルック
▼右にスワイプしてください▼
【40代コーデ】ファッションエディター松井陽子さんの最新20ルック>>
Comment