ファッションスタイリスト佐藤佳菜子さんが日常のおしゃれについてのアイデアや思いを綴る連載です。

 


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甘いものなんて子供の頃から大嫌いだった。かわいくてふわふわした洋服や、キャラクターがついたもの、キャンディーみたいな色合いも、すてきだな、なんておもったことがなかった。

それがどうしたことでしょう。今年はかわいいものに心を奪われています。ハートのジュエリーに靴。そしてピンク。わたし、トゲが全部抜けちゃったのでしょうか。丸くなっちゃったのでしょうか。すっかり、「かわいい」を愛するファンシーなおばさんになった。尖っていた昔のわたしが見たら、言うことでしょう。「は、本気?」

ピアス[左]/サードマガジン ネックレス[右]/ヴィンテージショップで見つけたティファニー
靴/ラルートby COZ
靴/イパネマ(シードコーポレーション)

昔、母はよくパステルカラーの服や小物などを身につけていて、それを「ポップなおばさんだな」と斜めに見ていたことを思い出す。もう今は人のことを言える立場ではない。それにかわいいものはかわいい。人生はなかなかハードだ。年をとるほど責任を負うことも増えてきて、中年の婦人の毎日は、それはそれはいろいろとあるのだ。やさぐれかけた心を癒す最愛の「かわいい」。もういいや、ファンシーでポップなおばさんでいい。だってしあわせだもの。

コート/アンクレイヴ ニット/カレンソロジー パンツ/セオリー バッグ/シャネル 靴/フェラガモ
パンツ/セオリー 靴/フェラガモ

今日はわたしが甘すぎるので、ピグミはスポーティーなパーカーです。明日、夏物のコラボアイテムを着る撮影があるのに、今朝体重計に乗ったら1.5kg増量していました。ぐぅ。だから、人生ってつらい。
 

スタイリスト佐藤佳菜子さんの最新コーデ
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バナー画像撮影/川﨑一貴(MOUSTACHE)
文/佐藤佳菜子
構成/高橋香奈子
 


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