自分が羨む相手だって、悩みを抱えている


【他人(ひと)は他人で、アナタはアナタ】
と、よく昔から注意をされます。というのも自分に自信がないのか、つい比較をしてしまう。それはきっと孤児院にいたときからのトラウマでもあります。周りの大人によく比較されてきたことが、自信を失った大きな要因でもあります。

とても自立をしていて、自信を持っている人、輝いている人を見ていると羨ましくなる。
そんなときに、フローラから言われた言葉が忘れられない。

 

「【相手もあなたを羨ましがっているよ】。どうして相手が幸せだとわかるの? サヘルもお母さんも、表には幸せだってわざわざ出さなかったでしょう?
だから、アナタから見て幸せそうな人でも本人はすごく苦しんでることだってあるの。
比較は何も生まない。その時間は無駄に流れていく。
大切なことは【なりたい自分を思い描くこと】」

 


「他人の評価」のために生きているの?


フローラとご飯を食べるときに必ずお祈りをしています。
その度に、必ず、【サヘルがブラッド・ピットと共演する。ハリウッドで賞を獲る】と満面の笑みで言うのです。きっと今、これを読んでいる方も笑ったかもしれない。
私も毎回、笑っちゃいます。

「お母さん、その前に日本でもちゃんと知っていただけてないのよ。大きすぎない? その目標。もっと近い目標を祈ってよ」と私が言うと
【なんで? 誰が遠い目標と決めたの? 人間の人生はあっという間に終わるの。ちゃんと目標は先に、遠いところに置きなさい。そうすれば何が足りないのか、はっきり見えてくるし、何よりもやりたいことを自信持って言いなさい】と𠮟られてしまいます。
「周りに笑われてしまうもん」と言うと、
【笑いたい人は、何をしても否定をしてくるし、笑ってくるの。この人生は誰の人生なの? サヘルの人生でしょう? 自分の人生をちゃんと生きなさい。他人に評価されるために生きる必要はない】と愛情いっぱいに言ってくれました。

そっか、どこかで【評価】を気にしていたけれど、【それは他人が決めることじゃなく、私がなりたい私を信じて応援しなくちゃいけない。自分の味方でいないと、心が弱くなっていく】評価ではなく、【どう、生きるか。自分の道を貫く】それがフローラの生き方。

20代で7歳の私を引き取り、ここまで育ててきた人だからこそ、しっくりくる言葉が多いのです。