「小島さん、断食してみない?」予想外すぎる転機


さまざまな国を巡って帰国後、23歳のときです。もう誰からも理不尽に傷つけられたり、下敷きにされたりしたくないと思った私は、自立を目指していつか自分のビジネス、つまり起業したいと夢を抱き、伝手はありませんでしたが大学と実家のあった大阪から単身、スーツケース一つで上京しました。

唯一の東京の友人とボロアパートで同居し、小さなスナックのようなところでアルバイトするという友人の面接についていくと、ママさんが面白がって私の話を聞いてくれました。いつか起業したいんです、という藪から棒な話に、「それならちょっとでも繋がりそうな社長さんがいるから紹介するわ」と言ってくださり。

今でいう起業スクール事業をしている社長が、私を営業として見習いをさせてくれることになりました。

15歳、鶏肉工場で働いて気づいた人生のテーマ。自由のために必要な二つの「自立」とは?_img2
 

これぞ見様見真似、という感じで、そこから私の営業人生がスタート。やがて、その起業スクール社長の一番弟子である方が声をかけてくれて、彼の会社で社員として働くように。

いつか自分で起業したいと考えていた私にとって、これは大変な勉強になりました。ここでは人事採用から営業まで幅広く、何でもやらせていただいていたある日。

 

「小島さん、断食してみない?」

と、突拍子もない社長の一言が。さすが新しい事業に慧眼のある社長、まだ大ブームになる前のファスティングと酵素ドリンクに目をつけたのです。

まさかこの一言がきっかけで、私が酵素ドリンクで一度目の起業をするとは、この時点でまったく思いもよらないことでした。

小島あり彩さん Arisa Kojima
1986年生まれ、大阪府出身。インド、ベトナム、カンボジアをバックパッカーとして巡り、フィリピンに2ヶ月、スペインに1年半の滞在経験あり。
いくつかの会社で営業経験を積んだのち、25歳で独立、26歳で起業。WEBマーケティング事業から派生した新進テーブルウエアブランド「Homare:」のオーナー。

▶Instagram<小島あり彩(@arisakojima0319)
取材・文/佐野倫子
構成/山本理沙
写真提供/小島あり彩さん
 


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