酒と猫の日々

山手線で心肺停止!50代医療ライターが見逃した2週間前の予兆「毎日同じ時間に、同じ場所が」_img3
 

医療ライターとして活躍する熊本さんは独身、一人暮らし。50代となり更年期の影響を感じつつも、健康診断の結果は毎年「問題なし」。職業柄、健康に関してはそれなりに詳しいという自信もあり、命を脅かす病気などどこか他人ごとのように思っていたそうです。愛する猫たちに囲まれながら、仕事の後には大好きなお酒を楽しむ。そんな穏やかな日々がいつまでも続くと思っていました。

ところが……。
ある日の朝、熊本さんの身体をある異変が襲います。 

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この時は何とかやり過ごしましたが、その後も同じ時間帯に胸の痛みは襲ってきました。しかし熊本さんは、「しばらく横になっていれば治るし」「健康診断の結果は問題なかった」「ストレスが溜まっていたのかも」と、結局は病院に行くことはなかったのです。

この時に病院に行っていれば、おそらくは詳しい検査を受け、適切な治療が行われていたはず。少なくとも心停止で死の淵を彷徨うことはなかったでしょう。「自分は大丈夫」という過信が、大変な事態を招いてしまったのでした。

本書の監修を手がけた鈴木先生は「定期的な健康診断だけでは心臓疾患は見つけられない」と言います。

「受けないよりは受けた方がもちろんいいですが、循環器系の検査はたかが心電図一枚。それで心疾患を見つけるのは至難の業でしょう。心臓の病気を検診で防ぐとすれば、糖尿病、コレステロールの異常値、高血圧といった動脈硬化の危険因子を早期発見し、早めに介入する。そうすることで、将来の心血管疾患を予防することはできます。しかし、心臓病の早期発見はできません。症状があったら早めに受診をすることのほうが大事ですね

 

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『山手線で心肺停止! アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて』
熊本美加・著 上野りゅうじん・漫画 鈴木健之・監修 1320円 講談社

毎年の健康診断では「問題なし」だったアラフィフの医療ライターが、ある朝、山手線で心肺停止に。予兆はなかったのか? その時、生死を分けたものとは? その後、高次脳機能障害となるもリハビリを経て仕事復帰するまでをまとめた「蘇りルポ」をコミック化。主治医の監修付きで実用書籍にしました。自分と大切な人のために、読んでおきたい一冊です。



熊本 美加
東京生まれ・札幌育ち。医療ライター、性の健康カウンセラー。大学卒業後、広告制作会社などを経てフリーライターに。更年期ウイメンズ&メンズヘルス、性感染症予防・啓発、性の健康についての記事を執筆。2019年に電車内で心肺停止で倒れ救急搬送され蘇る体験以後、救命救急、高次脳機能障害、リハビリについても情報発信中。



上野りゅうじん
2017年「うちのへそ曲がり!!」でデビュー。ママスタセレクト漫画・記事挿絵などを担当。『オカン DAYS』(講談社)、『ママのうつ病をなめてたら死にそうになりました』(ぶんか社)が発売中。漫画で参加した『マンガでわかるポイント投資 100ポイントあったら「株」を買いなさい!』(安恒理著、講談社)、『女はいつまで女ですか? 莉子の結論』(KADOKAWA)がある。


漫画/上野りゅうじん
構成/山崎 恵


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