山手線内にて心肺停止で救急搬送された医療ライターの私。
命は取り留めたものの、低酸素脳症による「高次脳機能障害」と診断を受けました。
社会復帰を目指してリハビリ病院での闘病エトセトラを乗り越えてついに退院! 
その後、自宅でどんな風に過ごして、仕事に復帰していったのかを綴ります。

 

 

 

・第1回「山手線内で心肺停止!即死を免れた医療ライターが2週間前から感じた予兆とは?」>>

・第2回「電車内で心肺停止…脳の機能障害になった女性医療ライターの入院&治療ルポ」>>

・第3回「心肺停止、脳障害から蘇った医療ライター「倒れた後の入院&治療のリアル」」>>

・第4回「山手線内で心肺停止から蘇った医療ライター「留守番の猫は?退院後にした3つのこと」」>>


生きのばしでGO!


退院が決まって通院で様子を見ることになった私に、作業療法士さんからいくつか宿題が出されました。

その①
退院後の決められた日時に病院に電話、作業療法士さんにつないでもらい「約束した電話をかけました」と報告する。 

その②
渡された質問用紙に記入して、帰宅後すぐに自宅近くのポストから投函する。 

その③
好きなテレビ番組を決めて、次回の作業療法に来た時に感想を自分から話す。(私は迷わず『笑点』を選択!)

その④
約束したもの(本やDVDなど)を作業療法の時に持って行く。

普通に考えればどれも簡単にできそうですが、「高次脳機能障害」で注意力、記憶力、遂行能力が低下し、リハビリを受けてきたので、かなりのプレッシャーが……。
いつも持ち歩くノートにしっかり極太赤マジックでメモして、自宅のパソコン周りにもやること書いた付箋をペタペタと貼り、約束の時間にはスマホのアラートをかけました。

 

迎えた初の通院リハビリで、担当の作業療法士さんに約束のDVDを手渡し、「『笑点』の演芸コーナーで、マギー司郎に笑っちゃいました~」と報告。
「僕も見てましたよ、OKです」とミッションコンプリート。

入院当初にひっかかった認知機能テストもパスし、ほどなく主治医からも「今日で終わりです。ただし、くれぐれも無理しないように」と釘を刺されながらも、リハビリ病院を卒業したのです。ヒャッホー!

【写真】心肺停止後の入院生活を振り返る
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