ステイホームにより、ふたたび火がついたと言われる韓国ドラマブーム。

韓国ドラマを見ていると、不思議と“韓国料理が食べたくて仕方ない”症状に陥りませんか?

当記事は、韓国料理エッセイストでもあるライター・小澤サチエが、自宅で簡単に再現できるオリジナルレシピを紹介します。

 


前編はこちら
タワマンのママ友戦争にイライラが止まらない!韓国ドラマ「グリーン・マザーズ・クラブ」>>


『グリーン・マザーズ・クラブ』の世界にもっと浸れる!韓国料理レシピ


記事の前編でご紹介した、韓国ドラマ『グリーン・マザーズ・クラブ』

ママ友たちの熾烈な教育戦争は、ハラハラの連続で、常に緊張感が張り詰めたストーリー展開でしたが、唯一ほっこりしたシーンがありました。それは主人公のウンピョや、彼女の親戚であり同級生ママでもあるユンジュたちが、親戚一同集まって、自宅でサムギョプサルパーティーをしていた場面。

それまでウンピョを苦しめるような辛い出来事が続いていただけに、家族みんなが笑顔でサムギョプサルを頬張るシーンに、観ている方もようやく一息ついた瞬間でした。

韓国ドラマの中で、サムギョプサルを食べるシーンが出てこない作品は、ほとんどないと言っても過言ではないでしょう。それほどサムギョプサルは、韓国の人たちにとって日常の一部。

値段がリーズナブルなこともあり、その気軽さが良いですよね。家族で食事する時はもちろん、会社の同僚や友人同士で飲みに行く時も、肩肘張らない雰囲気の中で鉄板を囲んでいるだけで、楽しくてホッとした気持ちになれるのがサムギョプサルなんです。

日本でも韓国料理店に行けばサムギョプサルが食べられますが、実は自宅でも、まるでお店に来たかのような本格的サムギョプサルが再現できます。

「ただ豚肉を焼くだけなんじゃないの!?」と思うかもしれませんが、美味しいサムギョプサルの秘訣は、その食べ方にあるんです。葉野菜や薬味も一緒に用意して、本場さながらのサムギョプサルを楽しみましょう。夏らしくテラスやベランダでBBQをするのも良いですよね。

今回レシピの中では、「サムギョプサル(豚バラ肉)」だけでなく、「モクサル(豚肩ロース)」という部位も一緒におすすめします。最近はこちらの部位もすっかりメジャーになり、日本のサムギョプサル店でも普通にモクサルを見かけるようになりました(私はモクサルの方がよく食べます)。バラ肉より脂肪が少ないので、油が多いお肉が苦手な場合は、肩ロースだけ用意してもOK。

家族や友人と一緒に、おうちサムギョプサルをぜひ楽しんでください。そして
『グリーン・マザーズ・クラブ』の世界にどっぷりハマっていただきたいです!
 

<絶品! “おうちサムギョプサルとモクサル”のレシピ>

 

 材料(4人分) 
・豚バラ肉ブロック300g
・豚肩ロース肉ブロック300g
・キムチ100g
・サニーレタスやサンチュなど葉野菜(好きな量)
・エゴマ1〜2袋
・塩
(辛いものが好きな場合は青唐辛子のスライスもあると本格的)

<ネギのピリ辛サラダ>
・長ネギ1/2本
・砂糖大さじ1/2
・お酢大さじ1
・粉唐辛子大さじ1/2
・塩小さじ1/2
・ごま油小さじ1
・酒小さじ1
作り方:長ネギを千切りにし(白髪ネギを作る時のような細さで)、水にしばらくさらしておく。水を切って、調味料とよくあえる

<玉ねぎダレ>
・玉ねぎ1/4個
・お酢大さじ4
・砂糖大さじ1/2
・醤油大さじ2
・白胡麻適量
作り方:玉ねぎをスライスして、水にしばらくさらしておく。水を切って、調味料とよくあえる。

<手作りサムジャン>※市販のサムジャンでもOK
・コチュジャン大さじ1
・テンジャン(韓国味噌)大さじ1 ※どうしてもなければ日本の味噌で代用
・砂糖小さじ2
・醤油小さじ1
・ごま油大さじ1
・みりん大さじ1/2
・白胡麻小さじ1
作り方:全ての調味料をよくあえる。

<ごま油ダレ>
・ごま油大さじ2
・塩適量
作り方:上記の調味料をよくあえる。

 作り方 
① 常温に戻しておいた肉をカットする。豚バラ肉は2cmほどの厚さにスライスをする。肩ロースはブロックを2つにカットする。肉から出た水分はペーパータオルでしっかり取り除いておく。

② ネギサラダ、玉ねぎダレ、手作りサムジャン、ごま油ダレは作っておく。

 

③ 焼肉用の鉄板やプレート、またはフライパンなどで肉を焼く。トングと肉切り用ハサミを用意する。

サムギョプサル(豚バラ肉)はマメにひっくり返したりはせず、片面にこんがり焼き目がついたらひっくり返す。両面しっかりと焼き目がついたら、ハサミで2cm幅に細かくカットする。中までしっかり火が通るまで焼く。

モクサル(肩ロース)は大きめの塊のまま焼き始め、1面ずつしっかりと焼き色がつくまで焼いていく。4面全てが焼けたら、それぞれの塊を4つくらいにカットし、さらに全ての面を焼いていく。焼けたらさらにカットし、最終的に2〜3cmの幅になるように焼きながらカットしていく。

モクサルは大きめの塊から焼き始め、全ての面にしっかり焼き色をつける
カットして、さらに焼いていく
最終的に2〜3cmの幅になるまで焼きながらカットしていく

※お店のサムギョプサルプレートは油が落ちる仕組みになっています。フライパンや油が落ちないプレートの場合は、キッチンペーパーで油を取り除きながら焼いてください。豚バラ肉はかなり油が出るので、油が苦手な場合は肩ロースのみでもOK。

 

④ お肉を隅に寄せ(焦がさないように注意する)、空いたスペースでキムチを焼く。

⑤ 最初の一口は焼いたお肉に塩だけつけて、お肉そのものの旨味を楽しむ。
次に、残りのお肉を、サンチュやエゴマに乗せ、②で作ったタレやサムジャン、焼きキムチなどを好みで包んでいただく。さまざまな組み合わせで味の変化を楽しむと美味しい!

 


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構成/山本理沙

 

 

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