2022年8月から小学生の息子と一緒にカナダへしばらく移住をすることにしたファッションエディターが発信。母子留学を考え始めたきっかけから出発当日までの準備、渡航後は現地の学校や暮らしをリポートする連載です。8回目は、「うちはお金がないから、留学なんて無理!」とおっしゃる方へ。本当にそうなのか。日本の私立中学に通わせる場合の学費と比較して紹介します。

 

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日本で私立の学校に行かせるのと、留学ではどちらが高い?

各学区(教育委員会)のホームページより数値を抽出。2022年7月現在の情報です。変更になる可能性もあります。金額は、2022〜2023年の1年間(夏休みは除く)の場合です。

前回の記事で、子供をカナダの公立小学校に留学させるために必要な学費は、地域による差はあれど、バンクーバー、トロント、ビクトリアなどの人気の都市の場合、約16000カナダドル=約168万円(7月23日現在の1カナダドル=約105円で計算)、と紹介しました。実際に私が払った学校関連の費用も、約160万円でした。

日本の私立中学校の学費(初年度納付金)は、東京の場合、100万円程度

2021年12月に東京都が発表した「令和4年度 都内私立中学校の学費の状況」より掲載。

東京都が都内私立中学校182校(※注:調査当時、休校中だった学校等を除く)で、令和4年度の初年度納付金(授業料、入学金、施設費及び学則上のその他納付金)について調べた結果の資料を見ると、東京の私立中学校の初年度納付金は、約100万円くらいということがわかりました。

2021年12月に東京都が発表した「令和4年度 都内私立中学校の学費の状況」より掲載。

いちばん高かった学校だと、約190万円、いちばん安かった学校だと、約55万円と、ある程度開きがあるので、海外留学と比較するのは難しいかもしれませんが、一旦平均の100万円として考えたいと思います。

2021年12月に東京都が発表した「令和4年度 都内私立中学校の学費の状況」より掲載。

2年目以降は、約26万円程度の入学金がなくなるので、おそらく年間70〜80万円程度、学費関連での支払いが必要になるのかと思います。

これだけで比較すると、やはり海外留学のほうが高いように思いますよね。

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カナダ母子留学までの流れと学費
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