パリ在住のミモレブロガー大熊洋子さんが、家族行事の日に選んだワンピースについて紹介します。
お盆の入りに台風が関東地方を直撃した。前日からハラハラドキドキ。明日のお墓参り、行けるかなぁ。あんまり酷いお天気だったら、次の日に持ち越しするしかないね。一日くらいお迎えが遅れても、死んだお婆ちゃんは文句言わないで待っていてくれるでしょう。
こんな会話を一日中繰り返し、結局は台風の去った翌日に持ち越した家族行事。檀家が五十も無い、こじんまりとしたこのお寺が小さい頃から大好きで、タイミングが合えば家族みんなでお墓参りをする。
家族で出かけるからきちんとした装いで。お寺さんにも失礼のないように。そんな時はネイビーのワンピースがしっくりくる。Vネックとフレンチスリーブの肌を見せすぎないデザイン。足元のスリットがやや深く抜け感を作ってくれる。
私にしてはコンサバなスタイルなのだけれど、厚みのあるジャージー素材で出来ているが故に、実際には意外とカジュアルでもある。墓石のお掃除をしたり、お線香をあげて拝んだりの作業は、立ったりしゃがんだりするから、こういうシーンにストレッチの効いた素材はもってこいだ。
あら、あなた今日は素敵ね。お母さんに褒めて貰ってめでたしめでたしのHirokoさん。前回のコーデでダメ出しをされたリベンジ成功!?
このワンピースは、夏休みの一時帰国のフライト時の定番でもある。次に着るのはパリに戻る時だろうな。あれ? そう思ったら急に切なさで押しつぶされそうになった。いや、正味まだ一ヵ月もある日本滞在、渡仏はまだまだ先。Hirokoさん、不安の先取りは取り越し苦労。今この瞬間に生きなきゃね。
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