動物にとって、「旅行」はストレスでしかない

 

ほとんどの動物にとって、旅行は楽しいものではありません。まわりの環境が少しでも変わると気になってしまう動物にとって、いつもとちがう場所にいくことは大きなストレスになります。

ただし、生まれつき持っている習性によっては、きちんと気を配れば旅行につれていってもだいじょうぶな動物もいます。

 

「イヌは人につき、ネコは家につく」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「人につく」というのは、「飼い主とならばどこでもだいじょうぶ」ということです。

イヌにとって、旅行中も大好きな飼い主といっしょにいられるのはうれしいことなのですが、不安もあります。かいだことのないにおい、聞いたこともない音、知らない人たちなどと出会うことが、イヌはこわいのです。でも、リーダーである飼い主にしっかりと守られたり、やさしくしてもらえたりすると不安は消え、何回か旅行にいくうちに自信がつき、家にいるときと同じようにくつろげるようになります。そうされないと不安は恐怖に変わり、二度と旅行にはいきたがらないでしょう。