ミモレでもお馴染みの産婦人科医・高尾美穂先生がこのたび上梓したのは、オトナ女子が知っておきたいカラダの知識を詰め込んだ『【女性ホルモンにいいこと大全】 オトナ女子をラクにする心とからだの本』。まだ子どもは先かもしれないけれど、なんとなく不調が気になるし、出産の不安もないといえば嘘になる。そんなライフステージに立つ女性に、正しい知識と高尾先生のほっとする言葉で寄り添います。今回はそんな本書から、「高齢出産」に不安を抱える人に送るアドバイスをご紹介します。
 

高齢出産になりそう。子どもを産むためにできることは?

将来のために自分ひとりでできること。高齢出産、卵子凍結はあり?【高尾美穂先生】_img0
写真:shutterstock

高齢出産(高年出産)は、35歳以上で初めて出産することを指しています。日本の場合、結婚と出産をセットで考えている人が多いので、晩婚化が進んでいる現代では必然的に出産年齢が上昇。現在、約20%が35歳以上で第1子を出産しています。また、体外受精によって生まれた子は14人に1人です(2019年調べ)。 

 

「仕事が一段落したら婚活&妊活しよう」と思っているうちに時間は過ぎていきます。出産にベストな時期は20代~35歳と考えて、将来的に子どもが欲しいなら、早め早めの人生設計がおすすめです。

高齢出産は、現代に限ったことではありません。江戸時代でも40歳を過ぎてから出産する女性は多く存在していました。しかし、現代と大きく違うのは、40代での出産を迎えるまでに、昔の人はすでに何人か出産している点。つまり40歳前後で初産なのと、すでに何人か出産している人では、妊娠できる可能性が大きく異なります。

最近では、40代で妊娠・出産するケースが増えているため、「40歳を過ぎてもまだ産める!」と思う人も多いようです。しかし、卵巣機能は35歳を過ぎると大きく低下することは、昔から変わりません。もし、35歳以降で妊活をスタートするなら、不妊治療も視野に入れながら前倒しで進めていきましょう。
 

将来のために自分ひとりでできること。高齢出産、卵子凍結はあり?【高尾美穂先生】_img1
 

<point>
● 35歳を過ぎると卵巣機能が低下し、妊娠・出産できる確率が減ってくる
● 子どもを持ちたいなら早め早めの人生設計を
● 35歳以降の妊活は早めに不妊治療も視野に入れよう
 

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