パリ在住のミモレブロガー大熊洋子さんが、ZARAで購入した”冒険ワンピース” を紹介します。
パリの老舗カフェ「ラ・クーポール」の地下に、伝説のナイトクラブ「ダンシング」がある。コクトー、ピカソにスタイン女史。かつては綺羅星の様な文化人達が集まり、夜な夜な華やかなソワレが繰り広げられていたという。
その様子は、日本でも大ヒットしたウディ・アレン作品『ミッドナイト・イン・パリ』にも詳しいが、第一次大戦後の1920年代パリはゴールデンエイジと呼ばれ、人々が生きる喜びに溢れ、新しい文化と価値観が一気に花開いた、実にパワフルな時代だった。
そんな場所でラテンダンスのソワレが行われるというからには行かないわけにはいかない。主催者は「パナマの男爵婦人」ことメリナ。パリでは有名なプロモーターである彼女のパーティーはハズレが無い。ドレスコードは20年代のパリ。それを体感するだけでも、行く価値が十二分にある、と思った。
ダンス仲間のセシルと、レッスンで会う度に打ち合わせをしては期待に胸が高鳴った。あなたは何を着ていくかもう決めた? 新しいドレスでも買っちゃおうかしら。
前回のコーデで味をしめた私は、取り急ぎパリで一番品揃えの良いレンヌ大通りのZARAに向かった。スタイリスト佐藤佳菜子さんも提案している「大人のZARA攻略法」、冒険ワンピースを手に入れるにはここんちが一番なのだから!
選んだのは背中が大胆に開いたコンビネゾン。軽いストレッチ素材でボディに心地よくフィットするから肩のストラップがズリ落ちてアクシデントが起こる心配もない。ボトムはパンツスタイルであるのが最大のお気に入りポイント。ドレッシーになり過ぎず、装いが中和される。20年代パリの女性達は、コルセットを脱ぎ捨て、パンツスタイルで街を闊歩した先駆けでもあるからにして、コンビネゾンはドレスコードにも反していない。
踊りの邪魔にならない様に、アクセサリーは赤のネイルだけに留めた私は、後で後悔する事になる。イベント当日は、ゲスト達の装いの、何と華やかだったこと! フランス人の「自分を魅せることにかけての底力」に圧倒された。
私も、もっと盛ってくれば良かったなぁ。20年代のパリ、いわゆる「狂乱の時代(Les années folles)」を、知っている様で実はきちんと理解出来ていなかった。
パリブログの方で、ゲスト達のスナップを載せています。どうぞご覧下さいね。
大熊洋子さんの最新ルック
▼右にスワイプしてください▼
Comment