私の入院中、夫と娘が本気で向き合った 


小学6年生の娘は、中学受験真っ盛り。3年生から、放課後の居場所確保の意味もあって塾通いをしていましたが、ゴリゴリの「できる子至上主義」の塾だったため、どんどん落ちこぼれていっていました。

それだけに、「勝負の夏休みに、徹底的にお母さんと一緒に勉強しよう」と約束していたのですが、私が7月末に倒れて入院。一緒に勉強することは叶わなくなってしまいました……。

私が入院してから、夫と娘はたくさん話をしたようです。

その結果、「今の塾に行っていてもダメだ」となり、個人指導に転塾。塾の担任の先生と面談をしたり、苦手な算数の授業をプラスしてもらったりと、夫、娘の受験史上初の大活躍!

ただ、11月の模試の結果は志望校の合格率30%……! 退院後の私は、愕然とテスト結果を見つめるばかりでした。

気づけば入試3日前! 動きにくい右手で一生懸命書いた、娘へのメッセージ。黒いボールペンを使っての髪やハートは娘による加筆。

夏から個人塾に一人で通い、一人で机に向かっていた(だからといって勉強していた、とは限りません)娘。志望校は一校のみで、1月半ばというギリギリのタイミングで学校説明会に行くことができました。コロナ禍でリモート説明会が多く、なかなかリアルに「私立中学校」がイメージできなかった娘。きれいな校舎や垢抜けた雰囲気の先輩たちを見て、俄然、志望意欲が高まったようです……!

 

だけど、もう入試当日まで時間がありません!

それからは毎日、志望校の過去問を何度も繰り返して解く日々。私もつきっきりで、ひたすら「昨日はできなかった問題」を潰していきました。

そして受験当日。娘が頑張っている間、体育館に用意された保護者待機席で終わるのを待ちます。さ、寒い。右手と右脚が、こわばってツライ……。

試験終了後に合流した娘は、まさかの「できたと思う」発言。結果、志望校になんとか合格することができました。

合格率30%から、よくぞ頑張った、娘(と私←自分で言うな、と思いつつ誰もほめてくれないので、つい)!