ファッションエディター松井陽子さんが秋の足元コーデを紹介します。

皆さんこんにちは。
お変わりなくお元気ですか。

秋が深まり、ようやくおしゃれ気分がカチッとシフトしました。
……スロースターター。苦笑。

ところが、ところが。

冬物はまるっと長期保管サービスのクリーニングに出していて、カーディガンなどのニット類やウール系のお洋服はまだクローゼットに戻ってきていません。返却予定日を見たら、11月中旬! まだまだですー(涙)。

申し込みの際に自分で設定しているのだから、仕方がない。去年はきっとその辺りまで必要なかったのでしょうか。……もう、全然覚えていないけれど。

コートなどのハイエンドなものはグレードの高いコースを選んでいるようで、そのコースならば返却予定日も変更できるのだそう。なるほど、なるほど。そんなサービスの違いもあったのね。でも、コートはまだ大丈夫だし。

んー、次回のための参考にさせていただきます。

預け忘れたニットがちらほら、預けるのも申し訳ないと思った熟年カシミヤニットを見つけましたが……(笑)、予定のある寒い日は、洋服選びにも知恵が必要になってきました。

 

最高気温が18℃という予報のこの日。編集部に行く日はこんなコーディネートで。

 

マディソンブルーのスウェットにシャンブレーのマダムシャツを合わせて。ブラックデニムは、古着のリーバイス501。靴はマノロブラニクのキャロリンに、初めてのソックス合わせ!

 

そんな初めての試みをすんなりと叶えてくれたのが、「SWEDISH STOCKINGS(スウェディッシュストッキングス)」のバイオウールのリブハイソックス。先日覗いたヴェルメイユ パー イエナのショップで見つけて、洗練されたパッケージに魅了され、即購入しました。

 

バイオウールって? と思ってサイトを見てみたら、なるほど納得。スウェーデンのミレニアル世代の女性起業家が立ち上げたレッグウェアブランドなのだとか。そのストーリーも素晴らしく、そしてエネルギッシュ。思いがけず、ばったりと逸品に出会えたのがとてもうれしかった! ショップでお買い物をするってやっぱり楽しくて刺激的だなって、つくづく思いました。


フィット感の心地よい、少し素肌感を拾う薄手のメリノウールで、ほんのりセンシュアル。ソックスでも、野暮ったさはゼロです。履き口のリブもふんわりとしていて締め付け感がなく、クシュッとさせてもいい感じ。それが100%リサイクル素材というのだから素晴らしい以上です。しかもハイソックスって確実に便利で暖かいんですよね。お値段は税込で3960円。高いといえばそうですが、いろんな理由を重ねていったら、私の中ではむしろ立派なコスパアイテムだと思いました。真冬の日の裏地付きのウールパンツなら、タイツよりもむしろハイソックスの方がぴったりだし……大活躍必須です。

そして、バックスリングのパンプスと合わせられるのも、このソックスは踵までシームレスな作りだから。踵があるとなんとなくエレガントではない気がしてしまうから。ファッションを知っている女性ならではの細やかなアイディアも、ますます好きになった理由です。


意外と思われるかもしれませんが、マノロの靴は、まさに今の気分なんです。夏の後半の撮影で立て続けに改めてマノロのパンプスの美しさに魅了され、これからもっと履きたい、もっともっと履こうと思いました。このキャロリンもしばらく出番がなかったのですが、今はきらきら見えるから不思議。

代名詞は9cmヒールなのでしょうが、私のスタイルには5cmがジャストです。それでもフラットパンプスとは明らかに異なり、どこか優雅な気分に。

こっくりとしたベージュ系カラーは私の日焼けした肌にも馴染むので、あまり考えずに取り入れられるというのもポイントです。裸足に合わせると、ポインテッドトゥまでがすっと繋がりぐっとエレガントに。骨張った甲が美しく引き立って、大袈裟になることなくモダンさと女性らしさを引き立たせてくれ、カジュアル一辺倒の私のスタイリングに新しい風を吹き込んでくれます。

こんなふうにソックスを合わせてもチグハグにならず、ローファーとは全く異なる印象をもたらしてくれるのも新鮮。不朽の名作と呼ぶにふさわしいエターナルな1足ってやっぱりあるんですね。

この足元セットは私の中の大ヒット。タイトスカートやロングスカート、ウールのパンツにもこのバランスはきっといい感じ。ブーツの季節までしばらく楽しみたいと思います。

 
おまけ。ヴェルメイユ パー イエナのショップでもう1つ買ったのが、この大きなショッピングバッグ。モノグラムにストライプのトラッドなムードと、このラージなサイズ感がちょっとやんちゃでいい感じです。シンプルコーデのアクセントにもピッタリ!


というわけで、無いなら無いなりに工夫するものですね(笑)。

中学校時代に、家族全員のクローゼットをパトロールしながらおしゃれを楽しんでいたあの頃のワクワク感が蘇るような……。意外とこんなふうにおしゃれを組み立てるのも私は好きなんだなー、と改めて気づいたとある秋の日、でした。


それではまた2週間後に。
Good day!!

松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628

スウェット&シャツ#マディソンブルー
サングラス#イヴァ・マサキ
ネックレス#ラリカ
ゴールドリング(右手)#オーダーメイド
リング(左手)#bororo
ブレスレット#エルメス

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