先週土曜日の夜、キャサリン妃のお姿がロンドン、ロイヤルアルバートホールにありました。毎年恒例の王室行事、戦没者追悼式典の前夜に催されるチャリティ・フェスティバルが開かれました。その際のドレスコードは黒もしくはネイビー。気品ある華やかなダークカラースタイルというのが決まりです。

今年のキャサリン妃は、新たなブラックドレスをチョイス。拝見するなりすぐにブランド判明! なぜなら、またも大人買いだったから! しかもそれは、義理の従姉妹にあたる、ベアトリス王女とも同じお洋服だったんです。

そもそも、このお二人といえばどちらもファッションがお好きなことで共通していますが、テイストは似て非なり……にも関わらず、意外といくつもお洋服が被りがち。もしや貸し借りされてたり? と推測できるも、おそらくサイズにこだわりのあるキャサリン妃のこと、きっと違うはず。

というわけで、最新のキャサリン妃ファッションとともに、同じお洋服のベアトリス王女スタイルと比較! どちらも甲乙付け難いところではありますが、スタイリスト視点で、私の独断で、どちらがベター?! かを判断しちゃいます。皆さんも、参考にしつつ一緒にお楽しみください。

 

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かぶりブランド「セルフ・ポートレート」。
キャサリン妃は黒のテーラード+シフォンプリーツのドッキング・ワンピース をチョイス

2022年11月12日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた、リメンバランス・フェスティバルに出席。ワンピース/セルフ・ポートレート イヤリング、4連のネックレス/ともにエリザベス女王が所有されていたもの クラッチ/マルベリー 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

こちらがフェスティバルでのファッションでした。テーラードにシフォンのプリーツスカート、レースが切り替えになった、いわゆるドッキングワンピースで、ブランドはセルフ・ポートレートのもの。ピークトラペルの襟もサテンだったりと、一見かっちり感がありそうに見えて、実に随所にデザイン性があるワンピースです。
イヤリングと4連のパールチョーカーはどちらもエリザベス女王が生前所有されていたもので、この日も追悼の意を込めてお着けになっていました。そして追悼の象徴、赤いポピーのブローチがアクセントとなっています。

私の個人的感想としては、このワンピースがデコラティブなので、ジュエリーのセットとではややトゥーマッチな印象を受けました。ジュエリーを生かし、もう少しシンプルなデザインの方が良かったかも? と思ったり。とはいえ、ワンピース自体はとてもキャサリン妃にお似合いですが、なにせ、色違いでお持ちなほどですから……。

では、同じワンピースをベアトリス王女はどのように着こなされたのか、見てみましょう。
 

ベアトリス王女もまったく同じワンピースをチョイス

2022年9月17日、ウェストミンスター・ホールにて、女王の棺を守る儀式に出席。ワンピース/セルフ・ポートレート 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

まだ記憶に新しい、エリザベス女王の逝去後、棺を守る儀式に出席された際に、同じくセルフ・ポートレートのワンピースをお召しになっていました。
ベアトリス王女の場合には、ネックレスなど、ジュエリーの存在感はなし。その代わり大きなボウのヘッドバンドをアクセントにされています。この時のTPOにも関係ありますが、極力ミニマムに、でもオシャレ感はマスト、といったトレンド感のあるモードな着こなしがベアトリス王女らしいスタイルです。

お洋服と、ジュエリー・小物とのバランスという点で、黒ワンピーススタイルにおいては、ベアトリス王女の着こなしが一歩前、と判定です。
 

キャサリン妃は色違いで白も愛用!

2022年6月4日、プラチナ・ジュビリー・ウィークに開催の、BBCコンサートに出席。ワンピース /セルフ・ポートレート ピアス/ロビンソン・ペラム 写真:REX/アフロ

では、色違いでお持ちの白のコーデがこちらです。
こちらは上半身のジャケットのようなデザインの部分が、黒とは素材は異なりブークレー。そのため、キッチリ感に加え華やかさが増しますね。コンサートやレセプションといった場所にピッタリで、幅広く活躍してくれるデザイン、色です。

クロスネックレスや、ダイアモンドのフープピアスなど、大振りなものを合わせても、これなら上品な雰囲気に。今年初お披露目されて、すでにもう2度お召しになってるほどのお気に入りで、それも納得のキャサリン妃らしいワンピースと言えるでしょう。

なんと、ベアトリス王女までも同様に大人買い。白もお持ちなんです。
 

ベアトリス王女も、キャサリン妃と同じく、2色所有

今年8月9日、ベアトリス王女のバースデーを祝ってメッセージを投稿。ワンピース/セルフ・ポートレート 

全身ではないのが残念ですが、ベアトリス王女もこの色はさらりとナチュラルに着こなされています。ブロンドの髪が映えて、ジュエリーなくとも華やかに見えるところが、この方の強み。

お二人とも着こなし方は似ているので、甲乙つけづらいところですが、しかし、白の着こなしは、キャサリン妃が一歩お得意といったところで勝利! とさせて頂きます。

それにしても、お二人揃って色違いでも購入されるなんて、可愛いのみならずいかに便利であることも理由でしょう。コンサバ&かっちり感がありつつ、スカートはフェミニンかつセクシーな雰囲気もあり、相反するテイストがミックスしたデザインだからこそ、ロイヤルの皆さまのお気に入りとなっているのだと思います。ブランドの定番ともなっていて、大人のためのワンピースといえますね。
 

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【写真】キャサリン妃&ダイアナ元妃が愛用する「シャネル」のバッグとジャケット
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