クリスマス・ディナーの定番メニューは皮付きローストポーク


デンマークでクリスマスシーズンのハイライトは、24日のクリスマスイブ。家族が集まり、クリスマス・ディナーを一緒に食べてプレゼントのやりとりをします。典型的なクリスマス・ディナーはミルク粥からはじまり、メインはローストダックかローストポーク。付け合わせは赤キャベツのマリネ、そしてバターと砂糖をたっぷりからめたジャガイモです。

特にみんなが大好きなのが、皮付きのかたまり肉を使うのが鉄則のローストポーク。塩コショウをたっぷりふってじっくり焼き上げた皮はさくさくとクランチーな食感で、「皮だけおかわり!」な人も(私です)。ローストポークの皮が好きすぎるデンマーク人のために、スナック菓子としてスーパーに売られているほどですが、脂肪分がとても多く食べすぎるとかなり胸焼けしますのでご注意を!

日本のようにデコレーションケーキは食べませんが、デザートとして「æbleskiver(エブレスキワー)」という丸いたこ焼きのような形のお菓子が出ることも。またミルク粥にホイップクリームと砕いたアーモンドをたっぷりまぜて、チェリー・ソースをかけた「Ris a l’Amande(リスアラマン)」は子どもたちに大人気のデザートです。

必ず「皮付き」のかたまり肉を使うローストポーク 
写真/Shutterstock
たこ焼きにそっくりなケーキ「æbleskiver(エブレスキワー)」 
写真/Shutterstock

ディナーの後はみんなが楽しみなプレゼント交換ですが、その前にやらなければならないことがあるんです。それは、そこにいる全員が手をつないで輪になり、ろうそくを灯したクリスマスツリーの周りをぐるぐる回りながらクリスマスソングを歌うこと。お腹いっぱい、アルコールも入った後にこれをやるとふらふらになるのですが、欠かせない儀式です。

本物のろうそくをともしたクリスマスツリー 
写真/アフロ