寒い季節に、おいしい鍋。鍋用スープやキューブなど、便利な商品がたくさん出回り、ますます手軽になっています。でも、ついついその“手軽さ”が、“手抜き”に変わってしまっていませんか。雑誌『栗原はるみ』の担当ライターが、料理家・栗原はるみさんに直接教わった、目から鱗の鍋のコツをご紹介します。
手抜き料理の代表格だった、わが家の鍋
年の瀬も押し迫り、いちだんと冷え込んできましたね。家庭でも、鍋の出番が増えているのではないでしょうか。
共働き夫婦+小学生男子のわが家では、これまで鍋は「忙しい日に食べる料理」でした。
冷蔵庫にある野菜を適当に切って、お肉もなんなら冷凍のまま入れちゃったりして、市販のスープでグラグラ。まいっか、アクはとったし。という、相当な手抜きぶり。
私は家族に「鍋でいい?」と言い、料理に文句をつけない夫(恐妻家)も、「鍋でいいよ」と言う。でも息子は「え〜。鍋かぁ」と不満顔。
いつしか、それが普通だと思っていたのです。
栗原はるみさんが作る鍋を、実際に味わってみるまでは。
鍋ってこんなにおいしいものだったんだ!
この冬発売されたパーソナルマガジン『栗原はるみ』3号では、「準備でおいしい、5つの鍋。」という鍋特集が掲載されています。撮影中はスタッフも目からうろこがポロポロ。鍋へのトキメキが戻ってくるようでした。
撮影がはじまる前に、栗原さんは言いました。
「とにかく、切り方にこだわってほしい。どんな野菜も、切り方ひとつでいろんな味になることを知ってほしいの。さらに、具材の組み合わせ、鍋に入れるタイミングなどで、どんどんおいしさが広がるんですよ」
何しろ、材料はいたってふつうなのです。高価なものを使うわけでもなく、珍しい調味料を揃える必要もありません。大切なのは、とにかく「事前の準備」。
たとえば、「きのこ鍋」。
お恥ずかしながら私、きのこを切ったことがありませんでした。包丁を入れるのは、石づきを落とすときだけ。あとはテキトーにほぐして、バラバラと鍋にぶっ込んでおりました。
それがどうでしょう。栗原さんのきのこ鍋では、切りそろえた数種類のきのこが並んでいました。白菜も、たけのこも、豆腐も美し〜い細切り。こんな鍋の材料、見たことない!
スープは紹興酒とオイスターソースが効いた中華風です。たけのこ、白菜、豆腐が煮えたらきのこを投入。豚肉をしゃぶしゃぶして、具材を巻いて食べると……もう、びっくり。
「ひととおり食べるまで、いったん具材を入れるのは待って。具材の水分がどんどん出て、スープが薄まってしまうから」
わわわ、私、いつもやってました、ソレ。
具はいつしかドロンドロン、スープもなんだか味がぼやけてしまって。おじやにしたら、ポン酢を入れてごまかしてました、はい。
栗原さんに習った鍋では、途中で味がぼやけるなんてこと、一度もないのです。
最初からシメまで、きっちりおいしい。鍋って、こんなにおいしかったんだ……。
また食べたい!と言わせる鍋レシピ
あまりにも感動の連続だったので、自宅でもさっそく再現してみました。
すると、夫も息子も大喜び。
友人が遊びにきたときにも、ドヤ顔で作りました。
食卓に歓声が上がりました。美しく用意した材料を見せるだけで、座が湧くのです。材料費はたいしてかかっていないのに、この反応。コスパ最高です。
嬉しいのは、みんなが「また食べたい!」と言ってくれたこと。
鍋って最後はなんとなく惰性になるものですが、栗原さんのレシピにはそれがないのです。
みなさんも、ぜひ騙されたと思って、作ってみてください。
いつもよりも、少し丁寧に。食べるタイミングにも、気をつけて。
鍋を囲むみんなで、感動を分け合えることうけあいです!
詳しくは、雑誌『栗原はるみ』3号目でチェックしてもらえたら嬉しいです〜。
雑誌『栗原はるみ』創刊3号
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特別付録①
別冊『おいしすぎる、おせち。』
今こそ伝えたい、栗原はるみが母から受け継いだ基本のおせちのレシピ集は、まさに永久保存版。「お正月にあると嬉しいもう一品」、「新年を迎えるためにやっておきたいこと」も掲載し、大ボリュームの68ページです。
特別付録②
暮らしとカレンダー 2023
読者のリクエストで実現! 美しい写真で栗原家の庭、四季の暮らしを楽しめる、2023年度のカレンダーです。
特別付録③
音声コンテンツ「聞いて楽しむ栗原はるみ」
雑誌の裏話・秘話を栗原はるみがラジオ形式で配信。「初公開の食器棚と、大切な宝物」「鍋料理がおいしくなる秘訣とは」など、テーマごとに計8コンテンツを順次公開中。
メイン特集
私のうつわ、食器棚。
栗原はるみ、初めての器特集。人生がつまった食器棚、想い出の器や数々のコレクションを、器にまつわるストーリーとともにご紹介します。
レシピ特集
準備でおいしい、5つの鍋。
いつもの鍋も、具材の切り方、盛り付けで味も楽しみ方も変わる。冬に嬉しい、鍋レシピを紹介します。
ファッション特集
冬に着たい服。
読者からの反響も多い、栗原さんの私物&コーディネート。寒い冬も楽しく装う、ダウンコート、モヘアニット、ついつい買ってしまうニットの帽子……など。
構成/片岡千晶
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