何年も変えずにいた「赤のネイル」を止めた理由。新しいデザインと色は？

ミモレブロガーの大熊洋子さんが、最近変えたばかりの「ネイル」を紹介します。

もう何年も変えずに、私に寄り添ってくれていたトレードマークの赤のネイルを突然やめた。薬指だけシルバーでキラキラしたスパンコール風にしたいの。他の指には肌になじむ透明か白で。ねぇ、どう思う？

私の新しいオーダーに、馴染みのネイリストの顔が一瞬輝いた。てっきりいつもの赤だと思ってご用意していたので驚きましたけれど。新しいカラーのアイデア、とっても良いと思いますよ。それではカラーチャートでイメージを具現化していきましょうか。

あーでもない、こーでもない、二人で最終的に決めた色は、グレージュにゴールドとブラックの細かいラメが入っているもの。ネイリストの小室さんは、それを「石ころ」と呼んでいた。ふむ、確かに。人差し指にだけシルバーの粉や粒、ホログラムを何種類か混ぜて作ってもらった「ミラーボール」風に。踊りに行った時に、この小さな面積が暗闇の中でキラリと光るのが目に浮かんだ。今や体の一部となったハムのブレスレットとブリジットタナカのリングとの相性も絶妙で嬉しくなる。

やりきれない思いで自分ではどうしようもないときに、私は迷わずネイルサロンを訪れる。爪なら失敗してもダメージが少なく、ヘアスタイルを変えるよりも小さな勇気でチャレンジ出来るのが良い。常に目に入る位置にある自分の手が、美しく手入れされているのを見るだけで心が癒され自信が戻ってくる。サロンを出たときには、足取りも軽く気分も晴れ晴れ。悩んでいたことは依然解決していないのだけれど、どうにかなるに違いない、と思えた。フランスでも日本でも、ネイリストは私のセラピスト。今回もポジティブで冷静な自分を取り戻せたことに心からの安堵を覚えた。

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