パリ在住のミモレブロガー大熊洋子さんが、ロングジレとワンピースのコーディネートを紹介します。
ミモレ読者の皆様こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。私は10月の末に体調を崩し、2週間ほど寝たきり状態を余儀なくされました。寝ている態勢って腰痛持ちには非常に辛いのですね。慢性の坐骨神経痛が酷くなり歩行困難にもなりました。意識のあるあいだ体中が痛い。ついにはどこが痛いのかも判らなくなってきて。こんなに長い期間外出しなかったのはパリのコロナ渦ロックダウン以来でした。
現在はダンスにも復帰し、元気に日常生活を送っておりますが、過信は禁物。今年の春に50歳を迎えて、やはりそれなりに体力も筋力も落ちてきているわけで、それを受け入れるべき時が来た様です。日々身体と対話を重ねながら丁寧にメンテナンスをしていきたいと思っています。
さて、1ヵ月ぶりのHirokoさんの「今日のコーデ」は、日本で人気のロングジレを思いっきりガーリーなロングドレスに合わせた秋の装い。秋本番の11月のパリは日中まだまだ暖かく、ウールのコートだと汗ばんでしまう。こういう時期にロングジレって本当に重宝するアイテムだな、と思います。ミモレ誌上で見かけるロングジレのスタイリングは、パンツ合わせでキリリと格好の良いスタイルが多い様に見受けますが、こんな風にスカート合わせで女性らしい優しい雰囲気でもバランスの取れる万能アイテムなのですね。
このジレはスタイリスト大草直子さん率いる髙島屋のシーズンスタイルラボ立ち上げ当時のコレクションで、遥々パリの自宅まで持ってきたものです。長年着用していますが、素材(生地感)と仕立て(ライン)の美しさに惚れ惚れしております。軽く暖かでホッとする着心地、そして見るからに良質のアウターを身に着けていると、まるで自分まで格上げされた様な気分になるから不思議です。
ワンピースは私の「今日のコーデ」ではお馴染みのメドモワゼルパリのもの。ロマンチックなボヘミアンスタイルを得意とするこのメゾンならではの、甘い甘~いデザイン。袖と裾に描かれたバラの大輪がゴージャスで、これを着ると途端に気分が華やぐのです。病み上がり後の外出で自然に手が伸びたのもそういう訳かな。足元はネイビーのブーティを合わせていますが、写真ではほぼ見えなくてごめんなさい。
2週間もパジャマで過ごした後ですから、ファッションから貰うエネルギーにとても敏感な自分が居ました。きちんとメイクをして、好きな服を着て外出する事が自分にとっての一番のリハビリです。今年も残すことあと2ヵ月を切りました。健やかに年末を迎えられますように、読者の皆様も季節の変わり目にはどうぞご自愛くださいね。
構成/幸山梨奈
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