ミモレブロガーの大熊洋子さんが、お母様から譲り受けたバーバリーのストールを紹介します。

 

誰もが知っている、世界で一番有名なチェック柄はバーバリーのヴィンテージチェックかもしれない。ユニセックスでエイジレス、老若男女誰にでも似合うこのパターンは、本家イギリスのみならず、世界各国で共通言語の様に広がり愛されている。特に私は、初老の紳士のコートの裏地なんかにこの柄を見つけると、狂喜してしまう。

 

年の初めに、母から譲り受けたバーバリーのストールは、たたみ一畳分はあるのではないかというほど大判である。ずいぶん昔にハワイのデューティフリーで購入したっきり、クローゼットで眠っていたものらしい。いつかいつかと思っているうちに、着こなす力も着ていく場所もなくなってしまったの。あなたが使わないのなら、ひざ掛けとして家で使おうと思っているけれど。そう言いながらおずおずと差し出したヴィンテージチェックのストールに、私は一目惚れをした。

 

ストールは憧れのミラノ巻きで。巻き方の師匠はもちろん大草直子さん。トレンチコートにはライトブルーのダメージデニムを合わせ軽快に。初売りでゲットしたネブローニのパンプスの黒でキリリと全体をしめて、と。しかし凄いな、このストールの存在感。

思えば母からはヴィトンのスピーディーやら、今回のバーバリーのストールにしても、ハイブランドの「シグネチャーアイテム」達を少しずつ譲り受けてきた。自分ではなかなか簡単に手の届かないそれらの商品を身に着けると、背筋がピンと伸びるような、気持ちまでシャキッと切り替わるような緊張感が良い。

週末のフライトでいよいよパリに戻る。このストール、機内でひざ掛けにして使おうかな。


構成/幸山梨奈
 

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