副業・複業。働き方が自由になったいまこそ、挑戦してみたいですよね。
そこでパラキャリアを軌道に乗せた先輩にインタビュー。「一歩を踏みだした瞬間」と、その新しい世界を、教えて二足のわらじさん!
キャビンアテンダント(CA)として働きながら、4年前にゼロからWEBデザイナーを目指して勉強開始、今では専門スクールでトレーナーを務めるまでになった三橋由美さん。さらに現在はご主人が海外赴任中、2人のお子さんを育てながらの二足のわらじというから驚きです。
「CAはそう長く働けないだろう、子どもが生まれたら引退、それまでに新しい仕事を探したいと考えていたんです。CAをしながら、空いた時間に100円ショップやシール貼りのアルバイトをしてみたりもしました。次は何をして働こうかと、必死に試行錯誤していましたね」と語る三橋さんが、どのような経緯で二足のわらじさんになったのか、お話を伺ってみましょう。
カエルの鳴き声響く田舎から努力してCA合格、ヨーロッパ在住に
4人兄弟の長女として、岩手で生まれ育った三橋さん。「夜は街灯もなく、カエルの鳴き声だけがこだまするような田舎で育ち、学生時代は外の世界に出ること、海外に住むことだけを夢見ていました。授業中も世界地図を見ていることが至福の時間で、教室から世界に思いを馳せていました」と笑う彼女。幼い頃から目標に向かって猛勉強、宮城の国立大学に進学し、交換留学への切符を手にします。
「4人兄弟なので、家のお金を使うのは最小限にしたくて、国立大学に入学して交換留学しかない! と頑張りました。ところがその夢も叶い、帰国のフライトで目的を失ったように感じてしまって。呆然としていると、目の前に語学力を活かして働くCAさんの姿が。この仕事ならば、海外に住んだり行き来できたりするし、語学力を活かせる、と直感しました。でもどうやったらなれるんだろう? 何も知識がなかったので、帰国してすぐ情報収集。CA受験スクールというものがあると知り、さっそく大学4年生からアルバイトをしながら通い始めました」
エレガントでCAのイメージ通りの三橋さんですが、お話の内容はなかなかに芯の強さと根性を感じさせるものでした。
「CA受験スクールに通う同級生は、100万円ほどの授業料を親御さんが出している場合が多く、お嬢様が多くて。そんな中で私は留学費用を出してもらった上にスクール費用までお願いできないと思い、全額自分でアルバイトですから、とにかく気合いが入っていました」
スパルタ式の授業に必死で食らいつき、なんと新卒で入るのは難しいとされるヨーロッパの航空会社に合格します。
入社後、住むのはオーストリア、音楽の都ウィーン。しかしそこで待っていたのは、予想外の展開だったのです。
「子どもが生まれたらCAを引退しなくてはと思いこんで……」国際線CAを続けながらWEBデザイナーとして活躍中
▼右にスワイプしてください▼
Comment