話題の「リスキリング」、そうは言っても簡単なことではありませんよね。そこで本業のかたわら、新しい仕事のスキルをゼロから磨いた方にお話しを伺います。

CAとして働きながらも「子どもを産んだら引退して他の仕事を探さなくては」と思いこみ、英会話講師から100円ショップのアルバイトまでさまざまな仕事の可能性を探っていた三橋さん。しかしこれだと思う副業は見つかりませんでした。試行錯誤する中、思いがけない展開に……?

 


2児の母。好きなだけでCAを続けるのは自分勝手に思えた


「2人目の子どもに恵まれて産休・育休に入ったとき、CAの仕事には復帰できないかもしれないと思いました。大好きな仕事ですから、できれば続けたかった。でも子どもが1人のときでさえ、夫や遠方に住む実家にとても負担をかけていると感じ、負い目がありました。誰も辞めて欲しい、なんて言っていないのですが、母親になってまで『好き』というだけで仕事を選んでいていいのかなという気持ちが大きかったです。

月に数回のフライトが入ると、2泊ほど家を空けてしまいます。朝、フライト前に保育園に子どもを預け、空港へ。夫が迎えに行ってくれますが、仕事でどうしようもない時もあります。そんな時は、四国から夫の両親が駆けつけてくれました。夫が海外赴任になった時は頼れる人が周りにおらず、東北の実家まで子どもを預けに行くことも。実家の近所には兄、妹、弟もいて、快く面倒を見てくれるのですが、それでも申し訳なくて、ずっと心苦しかった。だから2人目を妊娠したとき、CAはこれまでかもしれないと覚悟しました」

いよいよキャリアチェンジが近いと考えた三橋さん。これまでさまざま挑戦してきたアルバイトや所持している資格を考え、どうにか次の仕事につなげたいと思うものの、どれもCAの仕事ほどには情熱を注げそうもありません。悩みながらも2人目を出産、新生児育児に奮闘する日々のなかで、夫の一言が新しい扉を開きます。

「ねえ、この記事読んだ? 主婦がWEBデザイナーに転身って書いてあるよ。この仕事、向いてるんじゃないかな?」

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「子どもが生まれたらCAを引退しなくてはと思いこんでいたけれど……」2児の母がゼロからプロへ!
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