「自分の引き出し」のどこにもなかった選択肢


CAはデスクワークが少なく、それまでPCを仕事で触る機会はほとんどなかった三橋さん。PCスキルは30代女性としてごく普通、と言うよりもWordとメールや検索程度。Excelは触ったこともなかったそう。そんな彼女に夫は何を思ってWEBデザイナーを勧めたのでしょうか。三橋さんも、はじめは無理ムリ、と取り合わなかったそうです。

アラフォーCAの迷い。知識ゼロから始めた副業とは「母親の限られた時間を、仕事に費やしていいの?」_img1

 

しかし勤勉でコツコツ取り組めること、北欧エアラインのCAとして行き来することで知らずに身についたデザイン性のあるものを好むマインド、細かい作業が苦にならないところを誰よりも知っている家族からの提案。調べていくうちに、三橋さんも興味を持ち始めます。

「スクールのことを調べると、主婦・ママクラスが設置されているところを発見。なんとベビーシッターもそのスクールが手配してくれて子供を見てもらうこともできるし、通学とオンラインを組み合わせることもできると書いてありました。ゼロからプロになれるカリキュラムがあるのならば、まずは説明会に行ってみようと考えました」

この時点で2人目のお子さんは生後数カ月。抱っこ紐で学校を見学すると、「これは間違いなく入学したら劣等生になるな」と思ったという三橋さん。

「私のPCスキルは多分クラスでも最低レベルだったと思います。用語も操作も知らないことばかりでした。でも、これまでの自分の引き出しの中に仕事にしたいものがなかったのならば、新しい世界に飛び込むしかない。WEBデザイン自体は面白そうだという直感もあり、それに従いました。覚悟を決めて、50万円ほどの受講料を納めました」

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「子どもが生まれたらCAを引退しなくてはと思いこんでいたけれど……」2児の母がゼロからプロへ!
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