日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、話を盛りがちな自分に自己嫌悪するというモヤモヤエピソードです。

 

その場を盛り上げたくて……ついつい話を盛ってしまいます


エピソードをお寄せくださったのは、仕事にPTAに大忙しというマツコさん(44歳・会社員)。

夫と共働きしながら、小学生の娘を育てています。昨年から、PTA役員もやることに。これまでは仕事と両立できなそうで避けていたのですが、娘の学校生活のことをもっと関わりたいと思い頑張ることにしました。やはりそこそこ大変ですが、ママ友も増えましたし、学校とのコミュニケーションも増えて充実しています。

家族や同僚、昔からの友人以外の人たちと密に触れ合うのは久しぶりのこと。自己紹介したり、互いの家族のことや悩みを話し合ったりするのは新鮮で楽しいものですね。

しかし、ちょっとモヤモヤしていることがあります。私、なんだか話を盛りがちで……。誰かがある芸能人のことが好きだと言えば、たいして詳しくないのに「私も好き!」とオーバーリアクションしたり、家族旅行の失敗談を話し出す人がいれば「私も同じようなことあるよ。なんならもっとヤバいかも」と返したり。

嘘はついてないと思うのですが、「私は話が上手いわけでもないし、せめて会話を盛り上げたい」と気負ってしまって。その場は楽しく過ごせても、夜になって思い出して「ああ、なんだか盛って話しちゃった……」と恥ずかしくなります。

娘にも、「お母さんって話盛りがちだよね~」と言われてドキッ。きっと周囲の人にもバレているんでしょうね……。

 


人も自分も傷つけない「盛り」なら、無罪!


その場を盛り上げようと思って、ついつい話を盛ってしまう……。「わかる~!」という方、多いのではないでしょうか。サービス精神が旺盛で気を遣うタイプの人がやりがちなのでは。これも一つのコミュニケーション手法ですよね。

まず思うのは、嘘でもなく誰も傷つけない「盛り」なのであれば、別にいいのではないかということです。シーンとされるよりもオーバーめにリアクションしてくれる方が、話している人も嬉しいんじゃないかな。あまりわざとらしいと逆効果かもしれませんが、マツコさんのような人がいてくれるとおしゃべりが膨らんで楽しいですよね。

そしてもちろん、「誰も傷つけない」の「誰」には「自分」も含まれます。ありがちなのが、笑いの為に自虐してしまうパターン。

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【漫画】つい話を盛っちゃう…見栄っ張りな自分をどうにかしたい
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