おもてなしされても「主催者側の1人」という意識を忘れずに


仲人・媒酌人とその夫人は、披露宴において主催者側です。披露宴が始まるときは、新郎新婦やご親族と並んで、招待客をお出迎えする立場です。披露宴後も新郎新婦やご親族とともに、招待客を最後の1人まで丁寧に心を込めてお見送りをします。新郎新婦と親族にとって仲人・媒酌人は、結婚後もさまざまな形でお世話になる大切な存在。お礼やおもてなしもされますが、それに甘んじることなく、陰で2人を支える立場として、しっかりと役目を果たしましょう。

写真:Shutterstock


仲人・媒酌人は「お礼」を受け取る立場


仲人・媒酌人は新郎新婦に御祝儀を渡しますが、新郎新婦から「お礼」を受け取る立場でもあります。仲人・媒酌人の役割は多岐にわたるため、それを成し遂げたことへのお礼を、新郎新婦から受け取ると考えればいいでしょう。一般的には御車代とは別に、10万~30万円程度を渡されます。渡されるタイミングはケースバイケースで、結婚式後の控え室で渡されることが多いですが、結納の数日後に渡されることもあります。

 


著者プロフィール
西出 ひろ子(にしで ひろこ)さん

マナーコンサルタント・美道家/ヒロコマナーグループ代表/一般社団法人マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会代表理事。大妻女子大学 文学部国文学科(現 日本文学科)卒業後、国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。31歳でマナーの本場・英国に単身渡英し、現地にてオックスフォード大学大学院遺伝子学研究者(当時)と起業。帰国後、グローバルな視点から収益を生み出すオリジナルな手法で、名だたる企業300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行い、結果と成果を出すその実績は数々のドキュメンタリー番組をはじめ、新聞、雑誌などでマナーの賢人、マナー界のカリスマとして多数紹介された。国内国外の現役マナー講師たちもその教えを請いに来社し、マナー界の第一人者として、他者著のマナー本の帯で推薦などの依頼も受けている。また、政治家、弁護士、医師、企業のエグゼクティブから個人事業主、ビジネスパーソンたちの装いから身のこなし、話し方などのトータルプロデュースも請け負い、企業と個人のブランディングもおこなっている。さらに、50歳からの生き方として『ウエルネスマナー』を提唱し、マナーという心と共に“美と健康と経済”を豊かにする生き方も伝えている。NHK大河ドラマ『龍馬伝』ほか、映画『るろうに剣心 伝説の最期編』といった作品のマナー監修、超一流俳優や女優、タレント、スポーツ選手などへのマナー指導も多数。著書・監修書に『ビジュアル版 ビジネスの基本とマナー』(学研プラス)、『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。ビジネスデザイナー マナー西出ひろ子・マナーズ博子としても活躍中。
ヒロコマナーグループ 公式HP 
マナーズ博子 公式オフィシャルブログ

『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』
著者:西出 ひろ子 ワニブックス 1540円(税込)

「マナー界のカリスマ」としてドラマや映画などでもマナー指導/監修を行っている著者が、結婚式やお葬式、仕事などで“立場”が変わったとき、恥をかかないために知っておきたいマナーを伝授します。イラストが豊富でわかりやすく、堅苦しいイメージがつきがちな「マナー」を抵抗なく学ぶことができるでしょう。


構成/さくま健太