日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、マスク着用ルールの緩和にまつわるモヤモヤエピソードです。

「あれ、マスク外さない派?」という視線が痛い...マスク着用ルールの緩和に喜べない私_img0
 


マスクを着けると安心する私は、少数派ですか?


エピソードをお寄せくださったのは、都内で一人暮らしをしているユリさん(38歳・会社員)。

先日からマスク着用ルールが緩和されましたね。「やっとマスク外せるね~」というムードを感じますが、私はまったく逆なんです。

コロナ禍前も、かなりの頻度でマスクを着けていました。アレルギーがあるとか病弱だというわけではなく、マスクを着けていると安心するからです。30歳になったばかりの頃、風邪を引いて一週間くらいマスクを着けて生活していて、その快適さに開眼しました。

私は引っ込み思案で、人と話すのがちょっと苦手。容姿に自信もないし、メイクテクニックもなければ、おしゃれにあまり興味もない。仕事は事務系ですが、1人で淡々とルーティンワークをするのがとても落ち着きます。

みんなには「暗い人」って思われているんだろうな~。でもまあいいか。そんな風に割り切っていたところにコロナ渦になり、みんながマスクを着用するようになりました。

コロナ渦自体は大変なことでしたが、「マスクはみんなが着けるもの」になったことでちょっと救われていた自分がいたんです。先週ごろからちょこちょこ、「あれ、ユリさんはマスク外さない派なんだね?」という視線を感じます。仕事も繁忙期ですし、プライベートの悩みもいろいろある中、マスク問題まで出てきてなんだか心がモヤモヤします。

 


「マスクを外せる人は偉い」わけじゃない


3月13日から、屋内でマスクを着用するかは個人の判断でOKになりましたね。長らくマスク着用を窮屈に感じていた人は、「やったー!」と解放的な気分にひたっていることでしょう。

しかしどんなことにも、喜ばしく感じる人もいればそうでない人もいます。ユリさんのモヤモヤを聞いて、そんな当たり前のことに気づかされました。特にマスク問題は、コロナ禍が始まって以来とてもセンシティブでしたよね。マスクを断固拒否する人がニュースになったり、海外事情が聞こえてきて複雑な気持ちになったり、お子さんの健康を考えて悩むことがあったり。マスクによってメイクが楽になったという人も、表情が見えないことの弊害の大きさに気づいたという人もいたでしょう。

ユリさんのように、マスクを着ける方が安心する、居心地が良いという人もいて当然です。

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【漫画】マスク緩和ルールにモヤ…マスク外す派?外さない派?
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