ジャンヴィト・ロッシのパンプス7色目:黒

2022年12月2日、米国、ハーバード大学施設を訪問。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

きっと持っていない人はいないであろう、定番代表カラー、黒!
キャサリン妃も勿論愛用されています。とはいえ、意外とそのシーンは限られるところが、さすがオシャレ通と言える所以。喪のシーンでは勿論、ブラックドレスや、黒のお洋服全般に合いますが、オシャレにコーデとなると、少しワザを効かせたいところですね。

キャサリン妃はこの時、ブルーと黒のチェックのワンピースに黒のパンプスをプラス。チェックの黒とリンクしているので合うのは間違いないですが、ここでバッグも黒にせずブルーにされたことが成功の理由! パンプスの黒が生きて、全体的にオシャレ度がアップして見えます。

その他、同様の定番色、白のお洋服やコーデのアクセントとして、黒を使うと、一気に洗練されたオシャレな印象になるでしょう。

ジャンヴィト・ロッシのパンプス8色目:白

2022年6月22日、カリブ系移民の記念碑の除幕式に出席。 パンツスーツ/アレキサンダー・マックイーン イヤリング/CHALK バッグ/マルベリー 靴/ジャンヴィト・ロッシ 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

定番色とはいえ、靴となれば意外と躊躇してしまうのが白かもしれません。もしくは、春夏だけの色と思ってしまうかもしれませんが、実はネイビー同様に、白もうまく使いこなせれば、シンプルなお洋服も俄然オシャレに見えます。

こちらは昨今お気に入りのパンツスーツを中心に、全身白のワントーンコーデをされたキャサリン妃です。パンツの場合には、靴まで色を繋げるのが無難ですが、真逆に黒のパンツに白といったコントラストをつけると、かなりの上級コーデにも。

また、イエローのワンピースに、この白パンプスを合わされていたこともありますが、強い色のお洋服の場合には、黒は喧嘩しがちだし、ヌーディーなカラーでは負けてしまう可能性も。そんな時に程よくマッチしてくれるのが、白のパンプスです。実は、謙虚な強さを放つ色なのです。

ここまで、すべてスエード素材のカラーバリエーションでしたが、実はエッジの効いた一足も……。

ジャンヴィト・ロッシのパンプス9色目:シルバー

2019年6月18日、ロイヤルアスコットに出席。 ブラウス、スカート、クラッチ/エリー・サーブ 帽子/フィリップ・トレーシー イヤリング/キキ・マクドノー 靴/ジャンヴィト・ロッシ 写真:REX/アフロ

9色目となる最後の一足がこちら。
ブルーのガーリーなお洋服と豪華なお帽子に合わされているのは、なんとシルバーのメタリックレザー!

全身甘めなコーデ、かと思いきや、足元に真逆のテイストを加え、甘辛コーデをされたキャサリン妃。これがしっくり合って見えるのは、ブルー系とシルバーという寒色同士の相性の良さと、プレーンなデザインの靴であること、でしょう。
このコーデに、他に可能な色があるとするなら白。しかし実はシルバーの方が主張控えめで、でも輝きがあるという、絶妙な存在感を放つのがこのパンプス。

定番カラーを中心に、ベーシックなものばかりかと思いきや、実はこんな挑戦的なものもお持ちのよう!

本来プレーンなパンプスだからこそ、フォルムの美しいものを、その上で色や素材を増やしていくのがキャサリン妃流です。


構成/高橋香奈子
 

 

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